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西国三十三箇所

(一般)
さいごくさんじゅうさんかしょ

西国三十三箇所とは、和歌山県・奈良県・京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・岐阜県にかけてある33か所の観世音菩薩を安置した霊場のこと。
信者は、順番にご詠歌を歌い巡礼する。室町時代から民間人の参拝が増え、江戸時代に盛んとなり、札所の順序などが一定してきた。西国三十三所西国霊場三十三ヶ所西国三十三所観音霊場などと呼んだりもする。
各霊場は、巡礼が札を納めるので札所とも言われる。33という数は「観音経」等が説いている、観音が33に変身して衆生を救うことに由来するという。

西国三十三所巡礼は、伝承によると、718年、長谷寺の開基、徳道上人によって始められ、その後一時廃れるが、998年花山法皇によって復興されたとされる。
時代によって寺の出入りがあるものの、江戸時代に場所、順位が固定した。のち坂東三十三所、秩父三十四所が成立し、百か所観音ができあがる。

1935年3月から1ヶ月、「西国三十三ヶ所札所連合会」が阪急電鉄とタイアップして、「観音霊場西国三十三ヶ所阪急沿線出開扉」を開催した。33日間で40万人以上が訪れたと言われており、この事業の成功が、1937年の「四国八十八ヶ所霊場出開帳」の開催へとつながっていく(森正人『四国遍路の近現代』創元社)。

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