俳優で歌手の井上順(76)は50代前半で感音性難聴を発症した。人一倍、社交的な性格だが、聞き返すことに罪悪感を感じ、心が塞ぎ込んだという。それでも病気を公表したことで周囲から励まされ、「難聴の星になろう」と開き直った。発症から約25年、現在は補聴器を使用し、俳優業を中心に活躍。毎朝、Xでつぶやくダジャレも好評だ。77歳の誕生日である21日には東京・渋谷JZ Bratで喜寿の記念ライブを開催する。(有野 博幸) 取材の趣旨を説明すると、77歳の誕生日を目前に控える井上は「喜寿を迎えるなんて、きじゅかなかったよ」と得意のダジャレで笑いを誘った。病気の話題で暗くならないように率先して空気を温めてくれ…