小説家。ミステリ作家。男性。金沢大学文学部卒業。 座右の銘は、『性格を持たないとき、人はたしかに方法を身につけなければならない』
1978年 岐阜県生まれ。 2001年 『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞し,角川スニーカー文庫からデビュー。 2011年 『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞を受賞。
*1:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
*2:当初は角川《スニーカー・ミステリ倶楽部》
そしていつか摑むんだ、あの小市民の星を。小市民を目指す小鳩君と小山内さんのコミカル探偵物語小鳩くんと小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校1年生。きょうも2人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに2人の前には頻繁に奇妙な謎が現れる。消えたポシェット、意図不明の2枚の絵、おいしいココアの謎、テスト中に割れたガラス瓶。名探偵面をして目立ちたくないというのに、気がつけば謎を解く必要に迫られてしまう小鳩くんは果たして小市民の星を掴み取ることができるのか? 新鋭が放つライトな探偵物語。 (紹介文引用) タイトルの様に本作には、クレープ、いちごタルト、ココア、ひいて…
はじめに あらすじ 信念 サーカスの座長 おわりに はじめに 私たちは日に何百、何千という情報に触れる。流行のスイーツに芸能人のゴシップ、政治や経済の様子など、情報に触れない日はない。それと同時に、見聞きしたことを伝えもする。SNSを開けば新しい投稿が次々と流れてくるのも、愚痴やうっぷんが溜まれば誰かに話したくなるのも、人間が持つ根源的な欲求によるものなのかもしれない。 テレビやネットを見ていると、何を知るのか、何を伝えるのかという「何か」にばかり重きが置かれ、なぜ知りたいのか、なぜ伝えるのかという「なぜ」の部分が抜け落ちているような気がする。 なぜ私はそのことを知ろうとするのか。なぜ私はその…
本記事では米澤穂信さんの小説『クドリャフカの順番』を紹介します。 古典部シリーズの三作目である。 クドリャフカの順番 あらすじ 登場人物 ネタバレなしの感想 ネタバレありの感想 クドリャフカの順番 著者:米澤穂信 出版社:KADOKAWA ページ数:400ページ 読了日:2024年1月22日 米澤穂信さんの『クドリャフカの順番』。 古典部シリーズの第三弾である。 『氷菓』のタイトルでアニメ化と漫画化がされている。 あらすじ 神山高校で待望の文化祭『カンヤ祭』がはじまった。 だが、折木奉太郎が所属する古典部では、トラブルが発生していて、 出品する文集『氷菓』を大量に作りすぎてしまった。 そのため…
読書日記 2024年1月31日-2月6日 ・米澤穂信『真実の10メートル手前』 ・米澤穂信『王とサーカス』 ・米澤穂信『インシテミル』 ・ほったゆみ、小畑健『ヒカルの碁』13-23巻 ・ロバート・A・ハインライン(矢野徹訳)『月は無慈悲な夜の女王』 ・レイ・ブラッドベリ(伊藤典夫訳)『華氏451度』 ・ヴィクトル・ユーゴー(豊島与志雄訳)『レ・ミゼラブル(完全版)』(前半) ・龍門諒、恵広史『BLOODY MONDAY』1-5巻 以下コメント・ネタバレあり
こんばんは、紫栞です。 今回は、米澤穂信さんの【小市民シリーズ】をご紹介。 小市民シリーズとは 【小市民シリーズ】は米澤穂信さん初期の代表作である2大青春ミステリ小説シリーズの内の一つ。※もう一つは【古典部シリーズ】ですね。 www.yofukasikanndann.pink シリーズ第一作が刊行されたのが2004年で、今からおよそ20年前。その語、2006年に二作目、2009年に三作目と続けて刊行されましたが、それ以降長らく音沙汰無し状態が続き、11年後の2020年に番外編の作品集発売。 やっとシリーズ再始動か!?と思いきや、また4年音沙汰無しだったのですが、なんと、2024年7月にこのシリ…
可燃物作者:米澤 穂信文藝春秋Amazon 「このミス」「文春」「ミステリが読みたい!」の三冠。 「本格ミステリベスト10」でも第二位という、超高評価の作品。 ってのが不思議に思えるくらい、すごく地味な作品。 五つの短編それぞれがミステリとして高水準な出来映えではあるのだけど、 キャッチーな感じは少なく、警察小説としての読み甲斐が高いかと云えば、 そうでもないんだよなぁ。 何しろ探偵役の葛警部は、指揮官的な立場でありながら、 組織的に解決するというよりは、自分一人だけで勝手に解き明かしちゃう。 いわゆる通常の名探偵構造と同じではあるのだけど、警察小説という枠内で 描かれているので、名探偵的な装…
読書日記 2024年1月24-30日 ・米澤穂信『折れた竜骨』上下 ・米澤穂信『追想五断章』 ・米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』 ・渡辺航『弱虫ペダル SPARE BIKE』8巻 ・ホリー・ジャクソン(服部京子訳)『自由研究には向かない殺人』 ・ホリー・ジャクソン(服部京子訳)『優等生は探偵に向かない』 ・ホリー・ジャクソン(服部京子訳)『卒業生には向かない真実』 ・ホリー・ジャクソン(服部京子訳)『受験生は謎解きに向かない』 ・田丸公美子『目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇』 ・田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』 ・田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のスス…
可燃物は、米澤穂信さんのミステリー小説です。 群馬県警の葛警部を主人公とした短編集で、崖の下、ねむけ、命の恩、可燃物、本物かの5つの事件が収録されています。 私はこの本を読んで、葛警部の冷静で鋭い推理に感心しました。事件の真相を見抜くために、彼は常に論理的で客観的な視点を持っています。 余計なことは喋らないし、上司や部下ともあまり打ち解けないし、菓子パンとカフェオレが大好きなのも個性的ですね。 私のお気に入りの話は、最後の「本物か」です。 ファミレスでの立てこもり事件を解決するために、葛警部が見せた一閃の推理が素晴らしかったです。事件の様相が一変する展開に驚きました。 この本は、短編ながらもし…
本記事では米澤穂信さんの小説『巴里マカロンの謎』を紹介します。 小市民シリーズの四作目である。 巴里マカロンの謎 ・巴里マカロンの謎 あらすじ ネタバレありの感想 ・紐育チーズケーキの謎 あらすじ ネタバレありの感想 ・伯林あげぱんの謎 あらすじ ネタバレありの感想 ・花府シュークリームの謎 あらすじ ネタバレありの感想 登場人物 総評 巴里マカロンの謎 著者:米澤穂信 出版社:東京創元社 ページ数:304ページ 読了日:2024年1月6日 米澤穂信さんの『巴里マカロンの謎』。 小市民リーズの第四弾で、四篇収録の連作短編集。 小鳩君と小佐内さんの高校一年の二学期から三学期の出来事が描かれている…
本と鍵の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文庫)作者:米澤穂信集英社Amazon 1. 書籍について 『本と鍵の季節』は、米澤穂信によって書かれたミステリー小説です。物語は図書委員である堀川次郎と松倉詩門が主人公であり、彼らが日常の謎を解き明かしていく様子が描かれています。出版年については情報がありませんが、シリーズの一作目として発表されたようです。 この本を選んだ理由は、ミステリーが好きであり、米澤穂信の作品に興味を持っていたからです。また、青春とミステリーが組み合わさった物語に惹かれました。 2. 主題やテーマ 『本と鍵の季節』の主題やテーマは、青春とミステリーです。物語の中心には、堀川…
トレンドワード100選 国家賠償請求訴訟 ひよこババア 二階氏の処分見送り検討 クレカ会社 中国企業のロゴ Mastercard 日本は米・韓より「偽情報にだまされやすい」 冬月あずさ 週刊ナイナイミュージック フランシス・スコット・キー橋 サグラダ・ファミリア聖堂 ひよこ鑑定士 旅館側の言葉 内定辞退 声明発表 震える岩 信頼していた方 口座にアクセス サグラダ・ファミリア ガスコイン神父 アメイジングズゴック うるさい、黙っとけ! 霊験お初 萌実 品田愛斗 犯罪被害者給付金 中国企業ロゴ問題内閣府 正直ショック 腎疾患で死亡 質疑応答なし 戸田奈津子 見たことない魔物 マルコメ スモモモモ…
アニメ視聴『メタリックルージュ』11話(ニコニコ)『氷菓』9話(dアニメストア ニコニコ支店) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)305ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 読了。
アニメ視聴『ぶっちぎり?! 』10話(ニコニコ)『氷菓』8話(dアニメストア ニコニコ支店)『仮面ライダーガッチャード』28話(TVer)田口清隆監督回。 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)304ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 202ページまで。
栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文芸単行本) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 前作『本と鍵の季節』がおもしろかったので続編を。 殺人などは出てこない〈日常の謎〉がメイン。とはいっても物騒な話ではある。 図書委員の高校生2人が主役なんだけど、こいつらの会話がまあかっこいい。かっこいいと言ってはおかしいか。こんな高校生の会話は小説の中だけだろう。 事件の真相はなんか曖昧な感じがしたけど、話自体はおもしろかった。 シリーズ化するらしいので次作を楽しみにしている。
珍しく(と言ってはいかん気がするのだが、珍しく)小説をたくさん読んだ。 ◎ニー・ヴォ『塩と運命の皇后』 中華FTっぽい世界観の中編が2本入っていて、どちらも「正しく語られ/記録されなかった女性の物語を語りおろす」という構造を取っている。人名やそれぞれの国は「中国っぽい」「モンゴル~ロシアっぽい」等とソースがはっきりしている分、主人公たちの寺院が明白にそのまま英語っていうのが結構いい。多数言語がそれ自体もつ暴力性とか英語話者が語る「歴史」とはみたいなことへの目くばせなのかな。へーって思った。 ◎アンジェラ・カーター『夜ごとのサーカス』 ニー・ヴォが影響を受けた作家として解説に挙げられていたので読…
アニメ視聴『ダンジョン飯』12話(ニコニコ)『氷菓』5話(dアニメストア ニコニコ支店) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)301ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 140ページまで。
ベルーフシリーズの第二作 2015年刊行作品。青土社の芸術総合誌「ユリイカ」、東京創元社のミステリ誌「ミステリーズ!」等に収録されていたいた短編をまとめたもの。 2016年「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第2位、2017年「ミステリが読みたい!」で国内編第1位、「このミステリーがすごい!」国内編では第3位と、ミステリ系各章で高い評価を受けた作品である。また、2016年、第155回直木賞の候補作でもあった。 真実の10メートル手前 作者:米澤 穂信 東京創元社 Amazon 創元推理文庫版は2018年に登場している。文庫版では単行本になかった解説が収録されており、宇田川拓也が執筆を担当…
アニメ視聴『ゆびさきと恋々』11話(ニコニコ)『氷菓』4話(dアニメストア ニコニコ支店) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)300ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 111ページまで。 その他第639回 2024年3月20日 のら犬さんのアニメ!ギョーカイ時事放談(YouTube)《今月のゲスト》・山口 朋さん(株式会社タカラトミー キャラクタービジネス本部 TCG事業部)・福積沙耶さん(声優 WIXOSS DIV(A)LIVE ヒラナ役)
●氷菓 米澤穂信 神山高校1年生の折木奉太郎は、姉の勧めもあり、同級生である千反田える、福部里志、伊原摩耶花たちとともに古典部に入部する。奉太郎は自身の身の回りで起こる不思議な事柄の謎を解いていくが、そんな奉太郎を見たえるが彼にある謎を解いてほしいと頼んでくる。それは古典部にも関わる話であり、文集を作る題材にもなるため、奉太郎は皆とともにその謎解きに挑むことに。 9章からなる連作短編集。 あらすじはwikiに詳しいため割愛。謎の部分だけを簡単に紹介。 2章 部室が一時的に密室となった謎 3章 同じ本を毎週金曜日に借りていく複数の女生徒の謎 4章 えるが昔伯父と会話した内容、その時えるが泣いた理…
アニメ視聴『メタリックルージュ』10話(ニコニコ)『氷菓』2話(dアニメストア ニコニコ支店)直接の原作、古典部シリーズは未読だが同じ作者の小市民シリーズを読んだおかげでようやく作風が飲み込めた。本放送時は全くピンときてなかった。京アニらしい多彩な表現でかなりの盛り付けをしている感がある。 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)298ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 70ページまで。
アニメ視聴『ぶっちぎり?! 』9話(ニコニコ)『氷菓』1話(dアニメストア ニコニコ支店) 読書Xiran Jay Zhao『Iron Widow』(Kindle版。邦訳『鋼鉄紅女』を参照しながら)297ページまで。米澤穂信『巴里マカロンの謎』(Kindle版) 32ページまで。
以下、日記です(12万字くらい) 京SFフェスにじフェス紅白と、祭り祭り祭りのひと月でした。 「紅白の日記はイラストなどがなけりゃ分かりにくいだろう」とクリップスタジオを立ち上げたものの3か月進捗ゼロなのであきらめてアップします。また事後UPゆえの後知恵もさしこみます。 それ除き興味ぶかかったのは1219に書いたこと(よいASMR動画は音がいい? 絵と音の連動がいい? 音さえ無くて良い;「貫通耳かき」&「耳内水溜まり」ASMR動画からみる人体の不思議)。パリパリ音を聞きながら食べるとポテチがおいしくなる('08)……じゃあ音が出ない食べ物については?('16)という「音響調味」の更なる成果/活…
青春小説を楽しめる心があってよかった 記憶はモノを媒介する? 完全に私見であるが、思い出すという化学反応においてモノは触媒の働きをすると思う。普通に日々を過ごしていたら思い出せないものが頭に浮かんでくる。例えば、昔に読んだ小説を読むと、その小説の内容だけでなく、それを読んでいた僕の当時の光景が浮かび上がる。あの時は、、、まだ中学生で、コロナ休校で、ちょうどボカロにはまったころだ、というように。 よって、懐かしむという行為が好きな僕にとって、モノの保管は不可欠なことだ。しかし、保管が無理なこともある。――今回のように、借りた本ならば。 娯楽としての読書を好む僕としては、やはり心に訴えた小説の記録…
【BookWalker】春のコイン大還元祭開催!3月25日(月)09:59まで 今回はBookWalkerで2024年1月15日までに配信された全作品を対象に1回のお支払い金額1,500円(税込)以上でコイン50%還元!ということで対象商品の中から文芸単行本を30点セレクトしました。気になる作品があったらこの機会にぜひ読んでみて下さい。 ※紹介作品のタイトルリンクは該当書籍のBookWalkerページに飛びます。 1.地雷グリコ 地雷グリコ(1) posted with ヨメレバ 青崎 有吾 KADOKAWA 2023年11月27日頃 楽天ブックス Amazon Kindle honto 勝負…