ここ数か月にわたって、国内のいろいろな大学のリポジトリを利用して学術論文を読んでいる。これは、いま取りかかっている「資本論を読むぞ」の一環として、マルクスを批判する人の見解を知ることが目的である。 マルクスにおいて何が問題とされているのかを知りたければ、反マルクスの論文を読むのがもっとも手っ取り早いというわけだ。 ほんとに多くの人がマルクス批判の論文を書いている。嫌われ者だね、マルクスは。 論文の中身に関しては、「うわ、これは面白い」というものから、「だいじょうぶかな?」というものまで様々である。 個人的に最も好きな批判の方法は、資本論の論理展開を批判するもの。 九州にある国立のQ大の学会誌(…