中国の小説西遊記に登場するブタの妖怪、前身は天の川の天蓬元帥。神女にたわむれて下界に落とされた。
最初につけられた法名は猪悟能。観音に諭され、なまぐさもの(八つ)を断ったことから八戒と呼ばれるようになった。
孫悟空の弟分として三蔵法師(玄奘)に随行、しばしば失敗を演ずる。生来、小ずるく、なまけ者で食いしん坊だが、愛すべき性格の持主。
使命をまっとうし、浄壇使者(仏事の際、壇を清める係)を任命される。
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武田雅哉『猪八戒の大冒険 もの言うブタの怪物誌』三省堂 1995.09.05.
武田雅哉『猪八戒とあそぼう! 絵本・演劇・造形』歴史民俗博物館振興会(歴博ブックレット22)