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深層心理

(サイエンス)
しんそうしんり

「真相心理」ではない。
人間の思考のうち、自分自身で自覚ができている部分はおよそ10%程度だと言われるが、その他の「無意識」部分では自分自身の制御が直接およばない要素が多く存在している。
心理構造を深海などに例えてみると、意識として外部に見えている表層部分だけではなく、その表層部分に奥から影響を与える(そして外部からは直接は見えない)深層部分が存在している、という重層的なイメージとなる。この深層部分が、すなわち深層心理である。
深層心理は幼少期や思春期における体験・あるいは劇的な体験(近親者の死・犯罪に出くわした(または起こした)当事者としての体験・その他多大な失敗・失恋・負傷・疾病など)などによって形成されると考えられる。また「心に大きな傷を負った」場合は「トラウマ(心理的外傷)」とも呼ばれ、その後の当人の行動に多大な影響(例:パニック性障害・強迫神経症・赤面恐怖など)を及ぼすことが知られている。またトラウマになるほどでなくても、たとえば頭髪の薄い人は「うすい」「ハゲ」「フサフサ」といった発音や語句・また自分の頭部への他人の視線などに、自分でも気付かぬうちに敏感になることが多いが、これは「頭髪が薄い自分」を認めたくない・できれば打ち消したいという意識や願望が、自分の無意識部分や深層心理の中へ影響を及ぼしている典型的な例であるとも言える。
やっかいなのは、こういった深層心理というものは、さまざまな局面に直面することで初めて意識レベルの段階へと表面化する(就職試験・プロポーズ・入試・スポーツの大会・自動車の運転など、極度の緊張を強いられ、かつ他人に頼る事ができない場面など)例が少なくなく、ふだんの生活の中では当人すら自分の中にトラウマを抱えていることを、まったく自覚していないケースが存在するということである。

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