評論家・浅羽通明が長期間にわたって個人で発行している、批評・時評ペーパー。著書の末尾に記載されている住所に購読料を支払えば、不定期に郵送されてくる。 2010年、通算250号を突破。
2007年、幻冬舎からセレクト版の書籍「天皇・反戦・日本―浅羽通明同時代論集治国平天下篇」が刊行された。
天皇・反戦・日本―浅羽通明同時代論集 治国平天下篇
「流行神」とは、民俗学上の用語で、ある特定の時代背景の下、一過性の流行がみられる信仰対象のこと。 故・宮田登が深く研究した。
はやり神
毎年恒例。 www.youtube.comm-dojo.hatenadiary.com 2.26事件は早朝に起こったというから反乱軍は夜の十時の今頃にはすでに動き出していたか。昭和11年2月の私はアルバイトをしながら三味線のお稽古に通っていた。26日は住んでいた近くの日光街道に軍隊の車が兵隊を沢山乗せて慌ただしく動き回っていた。何かが起こったことは下町でもわかった。— 内海桂子 (@utumikeiko) 2016年2月25日おお、これはめでたい◆「2・26事件」の舞台「九段会館」の保存へまもなく工事開始(Wedge) - Yahoo!ニュース https://t.co/bM18mOzCPX …
以下は11月11日にFBに投稿したアナウンス、11月16日に武蔵野美術大学で行った特別講義「内省の美-石仏の魅力とは」のためのスクリプト/脚本=進行メモに水上泰財教授の紹介と質問を加えたである。 本番では教員引退以後十数年振りのレクチャーということもあり、予定の1/3ほどしか消化できなかった。本稿は覚書的なスクリプトなので、レジュメではない。論旨的にも文章的にも未定稿だが、内容的には私と石仏探訪と小ペン画の関係について語った今のところ唯一の論考なので、記録の意味も含めて、ここに投稿しておく。 なお「*画像2-1」のように関連画像の投影を指示した個所があるが、点数が多くまた、他の投稿と重なるもの…
県立美術館の収蔵品を紹介する展示。今回は「かたち」に注目したチョイス。例によって、三展示室中、第一、第二展示室は細川家の持ち物を中心とする近世の絵画類、第三展示室は近代熊本に関連する洋画家の作品がメイン。 とにかく大型の屏風絵が多く展示してあって、楽しい。特に、「月に梅図屏風」がかっこよすぎるのだが。 近代絵画は、大型の抽象絵画が多め。そこから何を読み取るか、か。何も考えずに見て想起するものとタイトルがけっこう違うのがおもしろい。 山の「かたち」、岩の「かたち」 第一室は山水画。流派によって、岩の線を替えて自己主張するそうだが、細川家所蔵の絵だと、雪舟に学んだ矢野派のゴツゴツした絵がメインにな…
youtu.be 太郎稲荷神社 東京都台東区入谷2-19 拝福岡、柳川の大名・立花藩の下屋敷の大名屋敷の神様。福岡には立花藩の由来を持つ太郎稲荷がありました。江戸時代に太郎稲荷は「流行神」と称されるほど爆発的に流行ったそうですから、このお稲荷様は福岡の太郎稲荷から分祀されたのか、あるいは江戸で流行っていたどこかのお稲荷様から分祀されたのか、そこまでの由来はわかりませんが、立花藩の魅力的な人たちと関わりのある神様だと思うと、とても興奮しました。今は家族写真のよう地域の人々の写真が飾られ、地元にしっかりと根づいたお稲荷様。ちなみに、この一族の末裔は柳川で「泊まれるお殿様屋敷は日本でただ一つ」と銘打…
序文・南無阿弥陀仏 堀口尚次 徳本(とくほん)は、江戸時代後期の浄土宗の僧・念仏聖(ひじり)。俗姓は田伏氏。号は名蓮社号誉。紀伊国日高郡の出身。徳本上人、徳本行者とも呼ばれる。念仏行者として全国を巡錫し、「流行神」と称されるほど熱狂的な支持を集めた。 宝暦8年6月22日、和歌山県日高町志賀に生まれる。生家の田伏氏は、畠山政長〈室町時代後期から戦国時代前期の武将・守護大名〉。の次男・畠山久俊の子孫と伝わる。父母には男児がなく、神仏に願うと、母親は蓮華の花を飲む夢を見てしばらく後に懐妊、男児が生まれたという。わずか2歳の年、姉に抱かれながら月に向かって「南無仏」と唱えたとか、4歳のころ、仲のよかっ…
昨日、密教的な調伏・降伏について書きました。 他を排除しない思想に基づいて、根底にあるのが「愛」ともいえる。 それの裏付けとして、密教の修法には「神分(じんぶん)」という、神々を供養するパートがあります。 そこには種々様々な神の社を唱え、「神」に対して供養を捧げる内容です。 その中には「当年行疫流行神」という文言もあります。 いわゆる「今の流行り病」に対して、供養を手向けるということです。 「疫病退散」を謳い文句に、色々な取り組みが巷にはあります。 打ち払って「来ないで!」というより、供養することにより「癒やして大人しくしといてもらう」というイメージです。 密教は「呪い」とか「呪術」のようなイ…
江戸時代末、長野県小県郡青木村田沢と東筑摩郡筑北村坂井(旧:坂井村)の境にある安坂峠付近に修那羅大天武と名乗る行者が弟子や信者たちと行場を作り、修行を行うようになりました。大天武の秘法は「筆神楽」という占いで、過去、現在、未来を正しく占うと広まり、善光寺平、小県、松木方面からも人々が集まるようになりました。1855(安政2)年この地域は早魅(かんばつ)に襲われます。峠の麓の農民たち、安坂と室賀(現上田市)の300人以上の人々が峠に集まり、大天武に雨乞いの修法を願い、彼が降雨の修法を行うと雨が降り始めたのです。『修那羅大天武一代記』によれば、その霊験あらたかな加持祈祷から、人々は大天武を光聖菩薩…
【民俗学の大学院(関西学院大学大学院)2024年度院生募集】 民俗学を専門に学び、修士・博士の学位を取得できます。 関学の民俗学教育の特徴 1.民俗学の全範囲をカバーしている。民俗学であればどのようなテーマでも指導可能。 2.英語圏の民俗学理論も含めて、理論をきちんと学んだうえで民俗学を研究できる。 3.社会学、文化人類学もあわせて学べるため、視野の広い民俗学研究を実現できる。 4.国際的視野で民俗学を学ぶことができる。 2023年現在の在学院生 博士前期(修士)課程在学者5名(会社をめぐる経営人類学/民俗学、日本の祭りと神賑、近代都市における美と装いの経験をめぐる民俗学、動物と人の関係をめぐ…