小津安二郎の生誕120年記念ということで、BSやCS等で小津安二郎の映画が放送されております。私は小津安二郎の映画は「これは見ないでいい映画」と決め付け、忌避していたのです。端的に言えばキライであります。昔は映画を活動写真といったようですが、小津安二郎の映画は、活動しない写真と言った方が良いくらいに動きが無いではありませんか。紙芝居みたいではありませんか。セリフを言う役者さんが決まったようにカメラ目線なのも、気持ち悪いではありませんか。これではキライになっちゃうのも、仕方ないではありませんか。ところが小津安二郎の映画を見てみようかしらん、などと思ってしまうキッカケがあったのです。BS松竹東急で…