イラストレーター。 角田光代「庭の桜、隣の犬」(講談社文庫版)、中島京子「FUTON」(講談社文庫版)、林真理子「白蓮れんれん」(集英社文庫版)などの表紙装画を担当。 早稲田、目白、雑司ヶ谷にて「本」に関係する仕事の集まり「わめぞ」のメンバーでもある。
武藤良子の絵と仕事・・・http://mr1016.hatenablog.com/
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帰り道が遠く感じる展観と近く感じる展観とがある。 お若い友人にしてイラストレーターの武藤良子さんの作画展が、久びさに東京で催されるとのことで、出掛けてみた。恵比寿の小画廊での展観から一年ぶりだ。モチーフは椿の花に一貫しているから、催しも不動の「百椿図展」だ。 室生犀星記念館のグッズデザインを担当なさったこともあってか、もともと金沢とはご縁の深かった武藤さんだが、この一年は東北地方の数都市を皮切りに、岐阜多治見、岡山倉敷、沖縄などで展覧会が催された。いずれも書店もしくは古書店が会場となっていたり、骨折り役となっていたりしたところを視ると、なにかそういった、心ある小書店さんがたの横情報網(シンジケ…
節約を尽しながらもぜいたくな旅。気ままな遠出なんぞは、これが最後かもしれない。そうだ倉敷へ行ってみようと思い立ち、愉しみに計画したのだった。 食糧買出し以外には、極力外出しない方針だ。用件ひとつを足すために池袋まで出掛けたりはしない。百貨店でお使いもの調達と、ロフトで文房具と、本屋・古書店での探しもの、三つ以上の用件が溜ったら、一気に片づけるべく鉄道に乗る。旅も同様だ。ありし日のように、ふと思い立ってふらりとなんて、今の私にはぜいたく過ぎる。 武藤良子さんの全国巡回「百椿図」展が倉敷で開催されている。昨年、東京恵比寿での皮切り展示は拝見した。東北地方や岐阜県を回っているときには、出掛けられなか…
ほろ酔い、巡回個展。 イラストレーター武藤良子さんの巡回個展が、今は岐阜市で開催されているらしい。二月二十六日まで。 古書往来座さんを介して武藤さんから、宮城の酒「一ノ蔵 大和伝」をいただいた。私に一杯ご馳走くださろうがためではなく、酒瓶のラベルの画とデザインを武藤さんが担当なさったので、記念に一本という趣旨だ。 一ノ蔵といえばかつて、ほかより大きなラベルに「無鑑査」と墨痕鮮やかに書かれた一升瓶が、ひときわ眼を惹いたものだ。飲み盛りの年頃には、ありがたい想いがしきりと湧いた銘柄のひとつだった。 宮城県の蔵元さんと武藤さんとのあいだに、どういういきさつがあったのかは知らない。以前のお仕事で、椿油…
武藤良子個展(ギャラリーまぁる、渋谷区恵比寿4丁目)7月17日まで。 武藤良子さんは、当ブログ立上げのさいにお世話くださったかただ。人びともすなるブログなるもの、われもいたしみむとて、興味が湧いたものの、どうしたらよいか途方に暮れていた私に、「はてな」が使いやすいでしょうとご指導くださり、設定いっさいを助けてくださった。今回はご本職の画のお仕事。「百椿図」と題して、椿の画ばかりを集めた個展である。なぜ椿か、というような噺は、ご本人によるご案内に譲るとして。 私としては、久びさの遠出外出。しかも所が恵比寿となれば、何十年ぶりかである。街の様相は一変しているにちがいない。裏通りに戸口を開いたこぢん…
昨年も参加した「素敵に食卓 日本酒ラベル展XIV」に今年も参加します。宮城県の酒蔵「一ノ蔵」がつくる日本酒「大和伝」のラベルの絵を参加者28人が描くグループ展です。わたしはここ1年描いていた椿の絵と描き文字で参加します。会場は「百椿図」でお世話になった恵比寿のギャラリーまぁるです。会場でお好きなラベルを選びご注文、約一月後に注文したラベルの「大和伝」が届きます。ラベルに使われた原画は恵比寿での展示後、宮城県一ノ蔵のギャラリーにも巡回いたします。売り上げの一部はあしなが東日本大震災遺児支援募金に寄付されます。 ***日本酒ラベル展XIV彩*** ■日時 2023年10月24日(火)~10月29日…
このアングルからこの建物。どれだけの写真を眼にしてきたことだろうか。 ひとつの用足しのために出歩く気力が失せた。行動の効率化と申せばもっともらしいが、要するに体力・気力の減退だ。先延ばしにした用件や欠礼したままの不義理を一気に片づけるべく、外出用の散歩靴を下駄箱から出す。 まずは地元の信用金庫へ。祝日でも ATM は動いているから、通帳記入する。古書肆からの買取り金と『江古田文学』からのギャラとの、送金連絡メールをいただいてはいたが、怠けたままにしてきた。通帳にて確認。今夜にも「たしかに受領いたしました」と、返信しなければならない。 別の銀行 ATM へと移動して、軽くなっていた財布に生活費を…
「百椿図」那覇編が7月10日で終了いたしました。ご来場いただいたみなさん、ありがとうございました。次回、「百椿図」は西池袋のブックギャラリーポポタムで開催いたします。「百椿図」はここで終点です。期間は8月半ばから9月半ばの予定です。会期中、イベントもありますので、どうぞお楽しみに。1年間かけて描いてきた椿をぜひ観に来てください。 古書往来座の瀬戸さんが作ってくれた動画も5つになりました。それぞれの会場の雰囲気が伝わると思います。いづれも3分前後で見られます。 武藤良子個展 百椿図 巡回展 那覇編 2023/6 - YouTube 武藤良子個展 百椿図 巡回展 倉敷編 2023/3 - YouT…
・ 第一藝文社をさがして 早田リツ子 2021 夏葉社 ¥1,700 ・ 草を手にした肖像画 上野益三 昭61 八坂書房 ¥800 ・ 私だったかもしれない : ある赤軍派女性兵士の25年 江刺昭子著 2022 インパクト出版会 ¥1,700 ・ カラー版 書物史への扉 宮下志朗 2016 岩波書店 ¥1,800 ・ 千住の酒合戦と後水鳥記 佐藤秀樹 2021 三弥井書店 ¥2,000 ・ 親愛なるレニー: レナード・バーンスタインと戦後日本の物語 吉原 真里 2022 ARTES ¥2,000 ・ 花嫁のアメリカ[完全版] (論創ノンフィクション 019) 江成常夫 2022 論創社 ¥2,…