ラップが一般的になって以降、日本のポップスの歌詞でもラップ的に韻を踏んでリズムを強調するようなものが多くなってきました。 「韻を踏む」といったときに、たいていの場合は小節終わりの語尾の母音を合わせたりする脚韻を指していることが多いですが、語頭の音を合わせる頭韻もありますし、子音が絡んできたりもします。 そういった韻を小節単位よりもっと細かく分節単位で意識していくと、非ラップ曲でも歌詞の響きがよりスムースになるのでは?というのが今回の話です。 具体的にどういうことかというと、例えば正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」という俳句がありますが、まずこれを文節に区切ると「かき/くえば/かねが/なる…