ユークリッドの互除法最大公約数の計算ユークリッドの互除法とは, 2つの整数に対して, その最大公約数を計算するときに使う方法です. 最大公約数は, 通常は素因数分解を用いて次のように求めます. 例として, 2016 と 210 の最大公約数を考えます.\begin{align*} 2016 &= 2^5 \times 3^2\times 7\\ 210 &= 2\times 3\times5\times 7 \end{align*}なので, 素因数の共通している部分を選んで, 最大公約数は となります. ところが, 大きな数については, 素因数分解をすることが容易ではないため, この方法は使え…