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現・東京大学大学院法学政治学研究科教授。公法専攻。
助手論文では、戦間期ドイツにおける、いわゆる「実質的憲法理論」とりわけルドルフ・スメントの憲法理論を題材としたといわれるが、国家学会雑誌にその序論が1度掲載されただけであり、その全貌を拝むことはできない。
基本的に、寡作である。ここ数年では、専ら雑誌《法学教室》の「巻頭言」が主な活動領域となっていたが、近時は途絶えている。一方、同283号からは「憲法を考える前に」と題する連載を持っているが、実際の掲載回数は8回に留まり、これも293号以来途絶えている。
著作
公刊されているものは、以下の通り。
- 法学教室
- 学会だより日本公法学会(1)[法学教室39号]・国会・選挙区制度(特集:LEGAL MIND憲法)[189号]
- 芦部信喜先生に聞く(特集:愛媛玉串料訴訟最高裁大法廷判決)[*インタビュアーとして][203号]
- 外国人の人権(1-3)[210・217・218号]
- 重要条文コンメンタール憲法:序論[260号]
- 政府・内閣府・内閣官房(1・2)(フォローアップ政治・統治機構改革2・5)[278・281号]
- 憲法を考える前に(1-8)[283・284・286・287・289・290・291・292・293号]
- 国家学会雑誌
- 学会展望:Ernst Wolfgang Böckenförde,Der Staat als sittlicher Staat[92巻9=10号]
- 実質的憲法理論の形成と統合理論(一)[99巻9=10号]
- 憲法における正当性とコンセンサス[105巻11=12号]
- 論文集等への寄稿
- 国家の「中立化」と自由な国家『法学協会百周年記念論文集1――法一般・歴史・裁判』
- 基本価値論争について:現代西ドイツ国法学界管見『憲法訴訟と人権の理論――芦部信喜先生還暦記念論文集』
- 市民と公論『憲法学の展望――小林直樹先生古稀記念論文集』
- 国家における自己正当化と市民宗教『現代立憲主義の展開――芦部信喜先生古稀祝賀』
- 政治過程における議会と政府『現代の法3 政治過程と法』
- 内閣補佐機構の一考察『憲法論集――樋口陽一先生古稀記念』
- 現行憲法成立の法理『憲法の争点(第三版)』
- 学会誌
- 憲法における宗教の概念 アメリカ合衆国における議論を素材として[公法研究52号]
- 主体と制度[法社会学64号:法主体のゆくえ]
- 判例評釈
- 天皇と民事裁判権[臨時増刊ジュリスト957号]
- 神道式地鎮祭と政教分離の原則――津地鎮祭事件[憲法判例百選(第三版・第四版)]
- 平成4年改正公選法の衆議院議員定数配分規定の合憲性[法学教室183号]
- 辞典
- 「両院制」「衆議院」「参議院」「国会議員」「請願権」「在監者の人権」[『現代法律百科大事典』]
- 逐条解説書
- 「第1章 天皇」[『要説コンメンタール日本国憲法』]
「巻頭言」
雑誌《法学教室》誌上に掲載された「巻頭言」は、例えば以下の通り。
-
- 脳死[201号]
- 当局神話の崩壊[208号]
- 生きていく私[224号]
- 負の能力[231号]
- メメント・モリ[237号]
- 祝辞[259号]
- サービス業としての法律家[265号]
- 夏の夜の独り言[278号]
- 雑感[284号]
- 情報公開請求顛末記[296号]
- 最高裁ウォッチングの勧め[302号]