住宅の耐震化 命守る改修工事進めよ(2024年2月15日『秋田魁新報』-「社説」) 最大震度7を記録した能登半島地震では石川県内の住宅の全半壊、一部破損が現時点で6万5千棟に上る。住宅の倒壊が人的被害を拡大させた大きな要因となっており、命を守るための耐震化を進めることが喫緊の課題となっている。 死者は240人を超えた。1月30日時点の調べで最も多かった死因は、倒壊家屋の下敷きになったことなどによる「圧死」で41%だった。改めて耐震化の重要性を感じさせる。 建築基準法は1981年に厳格化され、震度6強以上の地震でも倒壊しないという新基準が設けられた。それ以前に建てられた古い住宅は、震度5強程度で…