栃木市小野寺は旧岩舟町地域の農村で小野寺氏族発祥の地。 ちょうど関東平野が尽きて山地へと変わるエリアで、古代には都と奥州を結ぶ東山道が通じ、現在はほぼ同じルートで東北自動車道が地域を縦貫しています。 高速道路の開通で周辺は大きく様変わりしたとのことですが、今なお里山の景観が良く残されていて、「関東ふれあいの道」というウォーキングコースも地区内を貫いています。 桑野正光著『栃木の峠 峠でたどる暮らしと文化』(随想舎)にも地区周辺の地誌が詳しく記されていますが、この中で、高速道路ができてから周辺で入道雲が湧きにくくなったという話が出てきます。両毛地域は雷が名物と言われるほど夕立ちの多い所ですが、高…