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小倉金之助

(一般)
おぐらきんのすけ

 数学史、数学教育に関して多大な貢献を果たした学者である(1885-1962年)。
 特に、ペリーに端を発する「数学教育改良運動」において、日本におけるリーダー的役割を担った。
 明治以降、日本の数学教育が陥っていた専門的孤立主義*1、抽象・論理主義*2、素朴な形式陶冶*3を批判し、次の主張をした。

数学教育の意義は科学的精神の開発にある

数学教育の核心は函数概念の養成にある

上記引用は下記文献より行った。
小倉金之助(1973)『数学教育の根本問題 小倉金之助著作集第4巻』,勁草書房,p.112



主著:小倉金之助(1924)『数学教育の根本問題』,イデア書院
   小倉金之助(1932)『数学教育史』,岩波書店
   小倉金之助・鍋島信太郎(1957)『現代数学教育史』,大日本図書

*1:算術の問題は代数で解いてはならない、といった数学の中でもそれぞれの分野の解決方法しか認めない立場

*2:ユークリッド『幾何学原論』に代表されるような公理的方法をただ注入していく立場

*3:数学教育の目的は頭を鍛錬し推理力を増進することであり、どのような内容を教えようと関係ないという立場

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