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小保方晴子

(サイエンス)
おぼかたはるこ

日本の女性細胞生物学者。理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの研究ユニットリーダーを務める研究者。

プロフィール

1983年生まれ、千葉県松戸市出身。
早稲田大学理工学部卒、早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了、早稲田大学大学院先進理工学研究科博士課程修了。
2014年1月、新万能細胞「STAP細胞」を世界で初めて作製したことを科学雑誌「Nature」にて発表(※発見自体は、ハーバード大学に留学していた時期で、実験の復唱に成功したのは2011年末*1)。
白衣でなく、祖母からもらったかっぽう着を愛用している。

略歴

  • 2006年、早稲田大学理工学部応用化学科卒業。
  • 2008年、早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了。
  • 2008年-2010年、早稲田大学大学院博士課程在学中にハーバード大学医学部のチャールズ・バカンティ研究室に留学。
  • 2011年、早稲田大学大学院先進理工学研究科生命医科学専攻博士課程修了。
  • 2011年-2013年、理化学研究所発生・再生科学総合研究センターゲノムリプログラミング研究チーム客員研究員。
  • 2013年-、理化学研究所発生・再生科学総合研究センター細胞リプログラミング研究ユニット研究ユニットリーダー。

STAP細胞作製の発表と疑義

2014年1月29日、小保方をリーダーとする研究ユニットなどがiPS細胞とは別の新万能細胞STAP細胞を世界で初めて作製したことを科学雑誌「Nature」に発表。
しかし、まず海外から論文の写真が不正ではとの指摘が上がると、日本のネチズン界に飛び火。当該の「Nature」論文以外にも、過去の論文の大部分に無断引用・盗用・コピー&ペーストがあったことが発覚。
さらに、問題発覚後 論文の共著者の中で唯一逃げずマスコミ対応で擁護し続けていた若山照彦元理研副所長(現山梨大学教授)が3月10日、理研時代の私的懇談会合で、その問題の合成疑惑写真を使い平然と(※事実上恩師をだます行為)ウソを隠して参加し発言をしていたことを理由に、『STAP細胞に対する信頼がなくなった、「Nature」の論文は一回全撤回ずべき』と擁護から反擁護に回り、さらに早稲田大学の博士号取得の論文も大半がコピー&ペーストであることが発覚し、STAP細胞研究以前に、研究者としての資格が問われる事態になり、第二の黄禹錫事件(ES細胞詐欺事件)が疑われる事態になっている。
加えて、早稲田大学も博士号不正取得疑惑により、博士号剥奪を検討するに至り、発表からわずか1カ月半で、逆に研究者生命の問われる事態に至っている。
3月14日理研の中間報告で、論文の不正を認め、「Nature」の論文の撤回に同意した事が公表され自身は精神不安定を理由に停職状態であることが記者会見で明らかにされた。
ただし論文不正に関しては、博士号論文の審査者兼STAP論文の共著者の大和雅之東京女子医科大学教授がまともな審査をしていないとの指摘や、ネイチャー誌のSTAP論文に関しては、経験の浅い女史に対して理研の笹井芳樹氏が論文指導者だったにもかかわらず、結果的にすぐに不正がばれる程度の英文能力の論文指導だったことが判明し(多忙の中、同士の共著者を信じてまともな論文指導をしていなかった故でのおそまつな論文になったとの指摘アリ)今回の騒動が小保方晴子氏の単独犯行にしようとする学会に対して、疑問が発せられるカオスな状況に至っている。
2014年4月1日、STAP細胞の論文に疑問が指摘されている問題で、理化学研究所は筆頭筆者の小保方対して「研究不正行為があった」とする最終調査報告を公表した。研究の根幹をなす画像に「捏造」があったと認定した。共著者については不正はなかったとしたが、チェック機能が働かず「責任は重大」とした。
これを受けて、2014年4月8日、小保方は弁護士を通じて、理研に対し、再調査と不正認定の撤回などを求めて不服を申し立てた。申立書で「(理研の)調査委員会は自らの検証や解析を妄信して判断を誤った」などと主張し、所属組織に真っ向から反論した。
2014年4月9日の記者会見に先立ち、STAP細胞の研究論文における理研の判断に対し、再調査と不正認定の撤回などを求めて不服を申し立てたことに関するコメントを発表した。その全文は以下の通り。

このたびはSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不注意、不勉強、未熟さ故に多くの疑念を生み、理化学研究所及び共同執筆者の皆様をはじめ、多くの皆様にご迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます。また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。今日まで、筆頭著者である私から何も情報の発信ができなかったことを重ねておわび申し上げます。

国際間をまたぐ2つの研究室で、2報分のNature論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力をはるかに越えていたのかもしれませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んでまいりました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生まれてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております。それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いだと思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しないことと、なにより実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げた訳ではないことをご理解いただきたく存じます。

そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しい中、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのおわびと感謝を申し上げます。しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました。

STAP現象は何度も確認された真実です。私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感とともに、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。

このたびは本当に申し訳ありませんでした。

2014年6月4日、不正を認定された主論文の撤回に同意したことを理研広報室が発表。補完的なもう1本の論文撤回は既に同意しており、「Nature」が2本の論文を撤回すれば、STAP細胞の研究成果は白紙になる*2

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