ブロック化で「節略かどうか」以外にも、見えて来ることがあります。 注目点を緑字と水色字にしてあり、下方で考察します。(なお、文字の色付けに当たっては、赤字部を含め、両書における文言の微妙な違いは無視しています) →以下に考察を記します。 ①緑字「萬二千餘里」 ブロック単位で後漢書にないB,D,Eの中で、唯一この「萬二千餘里」だけは後漢書にも有ります。これについて考えてみると、個人的には以下のように見えます。 →魏志では、まず後漢書の萬二千里と七千余里に関連する記述を入れ替えた上で、間に(後代に得られた情報である)Bブロックを挿入したのではないか。 このように見て行くと、魏志での情報追加の跡が見…