物語 フランス革命 バスチーユ陥落からナポレオン戴冠まで (中公新書) 作者:安達正勝 中央公論新社 Amazon 「フランス革命の手触り感」を得られる本。 革命の進展が分かりやすいだけでなく、当事者たちの人となりが分かるエピソードが豊富で、まさに物語として読める。ルイ16世やロベスピエールといった歴史上の人物だけでなく、錠前師ガマンなどあまり知られていない人の人生も生き生きと語られており、あたりまえだけど、本当にあったことなんだなと実感しながら読んだ。 *** フランス革命について、著者は次のように書く。 この時期は、人々が一途(いちず)な理想に駆り立てられていたという意味では夢のような時代…