書誌情報:文藝春秋,709頁,本体価格7,000円,2023年9月30日発行資本論を読破する作者:鎌倉 孝夫,佐藤 優文藝春秋Amazon「20世紀の日本が誇る知的遺産である(実際にアメリカやカナダでは宇野経済学についての研究書がいくつも出ている)宇野弘蔵の知的遺産が21世紀に途絶えないようにすること」(「はじめに」5ページ)を目的に,『週刊金曜日』主催の『資本論』講座のうち,同第1巻分全18回をまとめたもの。 『資本論』第1巻の構成にしたがい,その概説と宇野理論とのかかわり,『資本論』の現代的意味などを話し言葉で大著に仕立てた。『資本論』における自然科学の例解について,それはあくまで「類比,…