横尾忠則と並ぶ昭和期の日本を代表する挿画家、グラフィックデザイナーの一人。 1934年生まれ、愛知県出身、名古屋市立工芸高等学校図案科卒。 黒炭、鉛筆などによる少女の人物画などが特徴とされる。 50年代から鬼才イラストレーターとして活躍し、寺山修司の舞台、宣伝美術を手がけ時代の寵児となった。 近年、コクーン歌舞伎の宣伝画や、ダンス+音楽の舞台の芸術監督を務めるなど、活動分野は幅広い。 56年日宣美特選、日宣美会員賞、講談社出版文化賞挿絵賞、99年紫綬褒章受章。
LUNATICO 宇野亜喜良1987=1990 / 新書館 / 1990 / 258x218mm / 70p / ハードカバー / は「本まるさんかくしかく」 で販売中です。 hon034.stores.jp なんだか 覚えているというか 見慣れたカンジも。 リアルタイムで 見ていたかは 分からないけど。
信太の狐 ポプラ社 この本の初版は、2004年2月だったそうなのですが、 宇野亜喜良氏による絵が非常に美しい上にリアルで、 さねとうあきら氏による、 安倍保名(あべのやすな・安倍晴明の父)と狐の葛の葉(晴明の母と言われている) との出会いから始まる 安倍晴明の出生譚が、胸を打ちます。 私は宇野亜喜良氏の絵がこのような連続の物語として 動いている(見える)のを初めて見たのですが、 毎ページ毎ページの深みや人物の表情が素晴らしく、 まるでドラマか動画を見ているかのように、 奥行きのあるその場面場面が ページをめくるたびに展開されるのに驚きました。 言い方が悪いかもしれませんが、 表紙から想像するよ…
春信 美人画と艶本 (とんぼの本) 作者:真一郎, 中村,順子, 佐伯,忠, 小林,美一, 林 新潮社 Amazon 宇野亜喜良(2)の続き: 飛行機や汽車の絵に飽き足らず、否、むしろ講談社の「絵本」の挿絵を好み「模写」し腕を上げていた亜喜良少年が、妹の『それいゆ』が気になりだしたのは、ちょうど中学生になって異性がさらに気になりだしたことや(もともとお医者さんごっこが大好きだった)、父が絹織物に描いていたもの(何を描いていたかは記されていないが、絹織物だけに女性的でたおやかなモチーフだったのではないだろうか)、さらには自宅で偶然に見つけてしまった和綴じ本の「春画」の影響、加えて亜喜良少年自身の…
絵はうまくなるのか? さあ、本日も懲りずにやってきました 自分で検証してみようシリーズ また引き続き、どうしようもない企画に参加していただけると嬉しいです みなさまの箸休めブログなので、ゆっくりしていってね! リクエストなどがあれば、どんどん描いていきたいと思いますので、コメントお待ちしております はい、つべこべ言わずにまずは描きます 1か月目の軌跡のまとめはこちら www.udablog.com 2か月目の軌跡のまとめはこちら www.udablog.com 3か月目の軌跡のまとめはこちら www.udablog.com 4か月目の軌跡のまとめはこちら www.udablog.com 昨日は…
昨日のお月さま まだ薄暮の時間帯で、珍しくスマホでもしっかり三日月の形が撮れました。 そして右に目を転じれば、西の地平線には陽が落ちていくところ いつもながら素晴らしい夕暮れですが、今日はお月さまに巻頭を飾ってもらいました。 もう少しで十三夜 今日は、個別のお客様へのご連絡を兼ねて、在庫などのお知らせ 1.ムッシュムニエル 何冊か、とお話ししましたが、今の在庫はこの一冊だけでした 思えば、30年以上前に我が家の子供達にも大ウケのこのシリーズ 一直線にこの本に手が伸びるなんて、、、将来が楽しみな子です!! 2.宇野亜喜良 なぜか、わがやのオカミがあんまり好きでない。。。 よって、ちゃんとした(?…
#美術手帖 1960~1970年代特集~約50年の時を超えて 2020年10月20日号 その5 #ルフィーノ・タマヨ 宇野亜喜良 真鍋一男 岸田劉生 流政之 シャガール 美術手帖 1960~1970年代特集~約50年の時を超えて『美術手帖』は、#美術出版社 の隔月刊の美術誌。愛称は『BT』。A5サイズ。1948年創刊。近現代美術を中心に、内外の美術動向を紹介する雑誌である。各号ごとの特集のほか、海外ニュース、展覧会ガイドなどを掲載。Amazon.co.jp : 美術手帖 美術出版社 美術手帖 1964年 9月号 レオナルド・ダ・ヴィンチの発明 ジャン・フォートリエ 作者:大下正男 発売日: 1…
職業が判然としなかった父。絹織物に「絵」を描く父の傍らで無意識の内に絵を描く技術を習得していく。お医者さんごっこが好きな少年。学校で習う絵はつまらなく、講談社の「絵本」に夢中になって「模写」していた www.youtube.com*三次元にひろがった宇野亜喜良ワールドは、寺山修司作・演出の『毛皮のマリー』(1967年初演。宇野亜喜良が参加したのは翌年ドイツ・フランクフルトで開催された第三回国際実験映画祭における天井桟敷の公演)した時で脚光を浴びていった。メランコリックで、ロマンチック、耽美的で妖艶な少女のイラストレーションといえば、昭和(そして平成へ)の挿絵画家、グラフィックデザイナーの宇野亜…
東京オペラシティアートギャラリーで催し中の『宇野亜喜良展』に行ってきた。平日の昼過ぎだからか人もそこそこでとても見やすく、かなりゆっくりとひとつひとつの作品を見てまわった。 イラストデザインに限らず舞台美術も手掛けたり、展示では立体作品もあったりと仕事が幅広いことに驚いた。何より宇野亜喜良、御年90歳。ちょっと信じられない。長い年月の中で作り出された作品がずらっと並ぶとそれはもう迫力があったし、モダンで耽美でエロティックでカワイイ、繊細な手仕事を見ることができて嬉しかった。 ここ何ヶ月も上手く本を読むことができなくて苦しかったけれど、ついこの間久しぶりに1冊読み終えて脱却することができた。学生…
塔のない街 作者:大野 露井 河出書房新社 Amazon 『塔のない街』大野露井著を読む。古今東西のマニアックな文学に造詣が深くて、翻訳も名手。で、ついに小説を発表。だから、「今澁澤」(新一万円札の人ではない、念のため)という呼称がついたらしい。 自身のロンドン留学体験を下敷きに書いた短篇集。いろんなテイストが楽しめ、うほうほ言いながら読んだ。言ってはないけどね。 頃は「ルートマスター(二階建てバス)が「引退」した」あたりのロンドン。ネット検索したら、「2005年12月」だった。円安ポンド高のせいで何もかもが高い。家賃もそう。こんな部屋が、高額の値段。まるでバブル期の東京のみたい。何篇かのあら…
購読している新聞の「語る 人生の贈りもの」は、編集工学者という肩書の 松岡正剛さんが登場です。松岡さんの著作にはあまりなじんでいないのですが、 それでも長く本を読んでいますと、否応なしに松岡さんに接近していることです。 拙ブログでも何度か話題にしておりまして、その一番最初は、以下のものであり ました。 vzf12576.hatenablog.com 3月20日の松岡正剛さんの「語る」には、次のようなくだりがありました。 「東販から高校生向けの読書新聞を作りたいという依頼がきた。全国の書店 に無料で置いて、高校生に来てもらおうと。 それで『ハイスクール・ライフという名前をつけて、編集しまくりまし…
2024/02/03 宇都宮 珈琲館古城
怪談えほん (2) マイマイとナイナイ 作者:皆川 博子 岩崎書店 Amazon イラストレーターの宇野亜喜良さん、って好きなんだよね。なんともいえない雰囲気とオーラがあるよね。神秘的というか。 「皆川博子と宇野亜喜良コンビによる、美しく、怖い物語。マイマイは、小さい小さい弟、ナイナイをみつけた。マイマイは、ナイナイをこわれた自分の右目にいれて、そっと右目をあけてみる。すると、そこには不思議な世界がひろがっていた」そのエッセンスを紹介しよう。 おとうとをみつけた ちいさい ちいさい おとうとをみつけた あんまりちいさくて かあさんには みえなかった とうさんにも みえなかった マイマイだけが見…
出張明け。 この日は新宿御苑の整体、自由が丘の店、神保町PASSAGEで搬入の後、棚主交流会という予定。 9時過ぎに家を出てまずは整体。 「仕上がってますねえ」と。足がパンパン、肩も凝っているとのこと。 取り留めなくあれこれ話す。 歩いて、昼は末廣亭近くの桂花ラーメン。肉丼セット。 ブックオフを覗く。 靖国通りの小さな店はともかくとして、西口の大きな店も品ぞろえは今一つ。 何も買わず。 自由が丘へ移動。 編集学校の方たちが来てくれる。 午後、とある大御所の方が来店。 お弟子さんと共に、自ら編集長となった雑誌を。 「今の雑誌はつまらなくなった。編プロに丸投げ、バックにスポンサーが付いたPR誌でし…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 天衣無縫、そして奔放。森茉莉が愛してやまなかった14歳の貴族の少女、おてんばルウルウの大冒険。 十八世紀のフランスでは、ルネサンスによって興った人間解放という思想が宗教に及び、永く続いていた封建社会における王権や教皇の絶対的な権威が薄れ始めていきます。時流に後押しされるように生まれたヴォルテールやジャン=ジャック・ルソーなどの解放的な思想が直接的に世相へ影響を与え、アンシャン・レジーム(旧制度の階級社会)が行き詰まり、虐げられ続けた第三身分たちによる権利の主張を呼び起こし、フランス革命が勃発しました。この革命の初期を指導したのが大弁舌家オノレ…
予期せぬ展開に戸惑いながらも、一気読み この本に出会えたのは、偶然だった。以前もブログに書いた、千早茜さんの『赤い月の香り』を読んでとんでもなく惹きつけられた私は、他の作品への興味を抑えきれなかった。直木賞受賞時点では、とても手が出なかった『しろがねの葉』も6カ月以上たった今では、図書館の予約数はゼロで、いつでも借りられる状態になっていた。そうとなれば、躊躇する必要はなく、予約するとすぐに取り置き完了のメールが届いた。ただ、私にはもう一冊、気になる本があって、それは2021年のノーベル文学賞受賞を受賞したアブドゥルラザク・グルナの『楽園』だった。ついでだからこれも予約するかと、予約数ゼロなのを…
もうクリスマスもとっくに終わってしまいましたが…。(^^ゞ 『クリスマス キャロル』は有名ですね。私もテレビで見たり子ども向けの短い話を読んで大体のストーリーをを知っていました。 ケチでクリスマスが大嫌いで皆からの嫌われ者の金持ち、スクルージがクリスマスの晩に三人のクリスマスの精霊に導かれ人間らしい心を取り戻すお話です。 実は、以前から疑問があったのですが、スクルージはケチで偏屈な人間ですが、悪事に手を染めている人間ではありません。なぜ町中の人から蛇蝎のごとく嫌われなければならないのかよく分かりませんでした。 正直、読み終わってもそこのところは分かりません。😅 外国の感覚だととんでもない人間に…
2023年の読書メーター読んだ本の数:596読んだページ数:32705ナイス数:1287声の森の感想★★★★★読了日:01月01日 著者:安房 直子いたずらコヨーテキュウの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:どい かやラベンダー―せかいいちゆうかんなうさぎの感想★★★☆☆読了日:01月01日 著者:ポージー シモンズさとうねずみのケーキの感想★★★★★読了日:01月01日 著者:ジーン ジオン月夜の誕生日の感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:岩瀬 成子エミージーンのぼうしの感想★★★★☆読了日:01月02日 著者:メアリー チャルマーズおじいちゃんのゆめのしま (児童図書館・絵本の…
サンリオ・ギフト文庫は、私のもっている26冊で調べると、最初の刊行は、1974年11月30日の四冊。アンデルセン・文『マッチ売りの少女』、小川未明・文『赤いろうそくと人魚』、高田敏子・詩『月曜日の詩集』、谷川俊太郎・編『愛の詩集 I』。最後の刊行は、1976年12月1日の二冊。寺山修司・詩『わけもなくさみしかったら』、ラーゲルレープ・文『クリスマス物語』。 昨日今日と、ギフト・ブックとギフト文庫の記事を書いているが、ネットでは二つのシリーズの詳細が見つからないので、取り上げた。これらの本をずっと収蔵していくか、というと、味戸ケイコさん、牧村慶子さんの手がけた本以外は、わからない。寺山修司をはじ…
本日に久しぶりで行きつけの本屋へといくことになりました。あれこれ気に なる本もあったりするのですが、たぶん、文庫以外は目にすることはできないで ありましょう。 ということで、本日に手にした文庫の話です。 今月の文庫本で、当方にとって一番のものは、早くも文庫になった読売文学賞・ 鮭児文学賞を受けた、次の小説であります。 ジュリアン・バトラーの真実の生涯 (河出文庫) 作者:川本 直 河出書房新社 Amazon ジュリアン・バトラーの真実の生涯 作者:川本直 河出書房新社 Amazon 今回の文庫化にあたっては、表紙カバーの装画をがらっとかえて、赤から白に であります。画家も宇野亜喜良さんになって…
久しぶりの広島で、小さなお買いものをちょこちょこしたから、まとめておく。まずはパーツ。「ビーズ刺繍の勉強」と「シルバニアファミリーのためのお洋服」を口実に、まだ使うあてもないビーズやパーツをほいほい買ってしまう。かごに入っているほうがParts Club(パーツクラブ)、それ以外は東急ハンズで買ったものだ。眺めているだけで嬉しい。たまたま通りかかった広場では、良い感じの古本まつりをやっていた。予定外の嬉しい誤算。内田百閒やSFの棚に目移りしつつ、古い雑誌を2冊買う。 ちらしのイラストがこうの史代だこのあいだのサンリオ展でも紹介されていた『詩とメルヘン』の昭和51年6月号と、『話の特集』の昭和4…
『武満徹 オーケストラ作品集』 若杉弘、沼尻竜典、外山雄三 指揮 東京都交響楽団、他 TORU TAKEMITSU ORCHESTRAL WORKS Hiroshi Wakasugi / Ryusuke Numajiri / Yuzo Toyama Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra CD: DENON 発売元:日本コロムビア株式会社 COCQ-85505→9 (2020年) [5枚組] 定価¥4,500+税 Printed in Japan/Made in Japan ボックス表。 帯文: 「武満 徹 生誕90年」「現代の“古典”となったタケミツの交響…