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学芸員

(サイエンス)
がくげいいん

博物館*1などで資料の収集や保管(と育成)、組織化、展示、調査研究などに従事する専門職員のことである。補助的な資格として、学芸員補がある。
日本では文部科学省が所管する国家資格であり、博物館法によって規定されているが、欧米において資料専門家として確固たる地位が確立されているのに対し、日本ではその地位や業務の内容がしばしば議論の対象となる。本来高度な専門性が要求されるはずなのに、資格の取得過程がその要求を満たすように整備されていないとの批判が多い。最近ようやく抜本的にその内容が見直されることとなった。*2
資格の取得には、国公私立大学で開講されている学芸員課程を履修し*3の博物館に関する科目の単位を修得する、もしくは単位修得に相当すると認められる実務経験などにより、文部科学省の認定を受ける必要がある。
無試験認定と試験認定があり、認定試験は東京国立博物館そばにある国立教育政策研究所社会教育実践研究センターで行われる*4


日本博物館協会の「平成16年度博物館総合調査」によると、学芸系職員採用の際に学芸員資格を「必須」または「考慮」している博物館は72.3%である。しかし、博物館における学芸員資格保有の常勤職員数の中央値は1人であり、現状では学芸員資格を取得しただけで博物館職員として働くということは困難といえる*5

*1:博物館法第2条の定義では、美術館や科学館、動植物水族園なども含まれる

*2:学芸員養成の充実方策について(報告):文部科学省

*3:文部科学省の「学芸員開講大学一覧」を参照

*4:http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/gakugei/07051632/001.htm

*5:日本博物館協会. 日本の博物館の現状と課題.博物館白書 平成17年度版. 2005, pp.2-4

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