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太閤記

(テレビ)
たいこうき

3作目のNHK大河ドラマ。1965年放映。原作は吉川英治の『新書太閤記』。第一回目の冒頭ではいきなり前年に開業したばかりだった東海道新幹線の映像が流れ、人々の度肝を抜いた(NHK局内でもニュース映像が間違って流されたのではないかと一時騒然となったという)。この冒頭シーンから秀吉の生地が現在の名古屋駅近辺であることが紹介され、物語へと入っていくという演出は、もともとドキュメンタリー番組を手がけていた同作のディレクター・吉田直哉の「歴史とは現在と過去の対話」という考え方を反映したものであり、その考えは以後の大河ドラマにも受け継がれている。ほかにも、主演の豊臣秀吉役を当時新国劇のホープであった緒形拳が務めたのをはじめ、文学座の研究生だった高橋幸治(織田信長役)や慶應の学生だった石坂浩二(石田三成役)など若手俳優の起用は、それ以前につくられた二作の大河ドラマ(『花の生涯』『赤穂浪士』)の主演がそれぞれ尾上松緑と長谷川一夫という大御所俳優であったことを考えると画期的なことであった。このことからも、『太閤記』が現在の大河ドラマの直接の原点となっているといえるだろう。なお、高橋演じる信長は大人気を博し、視聴者から殺さないでと嘆願書がNHKに殺到したことから本能寺の変が予定より先延ばしされたことは有名なエピソードである。

太閤記

(読書)
たいこうき

豊臣秀吉の一代記の総称。加賀藩の侍医だった小瀬甫庵が著した『太閤記』(寛永2年[1625年]成立、翌年刊行)をはじめ、『川角太閤記』『絵本太閤記』『真書太閤記』など安土桃山時代〜江戸時代の作品から、吉川英治の『新書太閤記』、司馬遼太郎の『新史太閤記』、山岡荘八の『異本太閤記』など現代作家によるものまで多くの類書がある。そのほか戯曲やテレビドラマでも格好の題材となり、その立身出世物語はいまだに多くの日本人に愛されている。近現代においても小林一三や田中角栄といった立志伝中の人物が「今太閤」と秀吉になぞらえて呼ばれた。

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