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天然痘

(サイエンス)
てんねんとう

天然痘(痘瘡、smallpox 、variola)

天然痘は紀元前より、伝染力が非常に強く死に至る疫病として人々から恐れられていた。
また、治癒した場合でも顔面に醜い瘢痕が残るため、江戸時代には「美目定めの病」と言われ、忌み嫌われていたとの記録がある。

天然痘ワクチンの接種、すなわち種痘の普及によりその発生数は減少し、WHO は1980年5月天然痘の世界根絶宣言を行った。以降これまでに世界中で天然痘患者の発生はない。

天然痘ウイルス(Poxvirus variolae)は200 〜300nm のエンベロープを有するDNA ウイルスで、牛痘ウイルス、ワクシニアウイルス、エクトロメリアウイルスなどとともに、オルソポックスウイルスに分類される。低温、乾燥に強く、エーテル耐性であるが、アルコール、ホルマリン、紫外線で容易に不活化される。
 
臨床的には天然痘は致命率が高い(20〜50%)variola major と、致命率が低い(1%以下)variola minor に分けられるが、増殖温度を除きウイルス学的性状は区別できない。

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