「1万人、10万人の読者のためにではなく、具体的なひとりの読者のために」「何度も、読み返される本を作り続けていくこと」をモットーとした吉祥寺のひとり出版社。埋もれた作家や名著の復活に一役買い、ヒット作を連発している。島田潤一郎がアルバイトでためた資金をもとに2009年、ひとりで会社を起こし、ひとりで編集から営業まで手がけている。出版前には首都圏や関西圏にあるロングセラーが大事に置かれているような書店約150店に直接営業に回った。「レンブラントの帽子」「昔日の客」は共に新聞の書評欄に取り上げられ話題になり、各3000冊ほどを完売、増刷した。「昔日の客」は2010年10月4日のbk1書籍売上ランキング1位となる。
2010年、「レンブラントの帽子」 著:バーナード・マラマッド 訳:小島信夫、浜本武雄、井上謙治 巻末エッセイ:荒川洋治 装丁:和田 誠
2010年、「昔日の客」著:関口良雄
2011年、「関口良雄さんを憶う」編集:尾崎一雄・山高登