自分の研究室で作られた材料を元に、新たな素材を作る。そしてその素材の各種特性を測定する。その新たな素材は、世界中の研究室の誰も作ったことのない、あるいは作ったことはあっても論文として発表されていない素材だ。今日はその測定装置(世界で最高感度)の取り扱い説明を受けた。 最高感度の装置だけあって、試料の作り方から、サンプル室への資料の置き方、解析の作法など決まりごとが数多くあって、初心者には難しかった。だが、自分の研究室のオリジナル素材の特性測定なので、世界中でまだ誰も測ったことがないデータが得られる。前人未到の領域を拓いていると思うとワクワクする。 逆に、このワクワクがなければ、素材作りや測定の…