(1668-1683) 江戸本郷駒込の八百屋の娘。1682年の火事で檀那寺に避難した折に恋仲となった寺小姓に再会できると思い放火し、捕らえられ火刑に処された。井原西鶴が「好色五人女」に書き、また、歌舞伎「八百屋お七歌さいもん」、浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)(通称「櫓のお七」)」など多数の作に脚色された。三省堂提供「大辞林 第二版」より
(1668-1683) 江戸本郷駒込の八百屋の娘。1682年の火事で檀那寺に避難した折に恋仲となった寺小姓に再会できると思い放火し、捕らえられ火刑に処された。井原西鶴が「好色五人女」に書き、また、歌舞伎「八百屋お七歌さいもん」、浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)(通称「櫓のお七」)」など多数の作に脚色された。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
法事で駒込吉祥寺に行ってきました。 今年は遅めの開花となった桜もようやくほころび。 川上眉山の墓などを有し由緒あるお寺。 そして、 吉祥寺、というか吉祥院と言った方が歌舞伎クラスタにはピーンとくるかも。 比翼塚がありました!お七と吉三郎。 文楽の「伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)」を脚色した『松竹梅湯島掛額』(しょうちくばいゆしまのかけがく)では、吉祥院の寺小姓吉三郎にぞっこんになってしまう八百屋の娘お七が出てきます。 また、三人吉三のお嬢吉三は、自分のことを「八百屋のお七さ」と名乗りますね。 八百屋お七 本郷の八百屋の娘お七は、天和の大火で家族といっしょに吉祥寺に避難したのですがそ…
昭和60年のころ、ある大学の講師控室で国文学者のF先生と、よもやま話をしていた。 F「ところで、のりもくん。 今日は『振袖火事』があった日だってこと知ってますか?」 私「え?歌舞伎なんかの演目になってる 『八百屋お七』がでてくるやつですか?」 F「いえぇ、ちがいますよ。よく混同されるんだけど、 振袖火事っていうのは 1675年に起こった『明暦の大火』のことをいうんですよ。 あなたの言ってるのは、 1683年に起こった『天和の大火』でのエピソード劇なんです。 明暦の方は、主人公が『大増屋のお菊さん』なんですね」 私「お菊?・・・・」 F「ええ。この女性はいろいろな名前でよばれてるんですけどね。 …
血圧値 119/78/59 酸素飽和度 98% 体温 36.2℃ 体重 67.6キロ 天台宗大円寺。 山門を入るとまず目につくのが、これ。 凄い数の石仏群ですね。釈迦三尊像、五百羅漢像などから成る520体ほどの石仏像は、昭和45年、都有形文化財に指定されています。 この看板によれば、石仏群は大規模な火災の死者を弔うために造られたものなのです。 振袖火事、車町火事と並んで江戸三大火事のひとつで、死者1万4千人以上を出したと言われる明和9年(1772年)の行人坂火事は、この大円寺が火元といわれています。 いきさつは、こんな感じ。 2月29日午後1時頃に、武州熊谷無宿の僧・真秀が盗みを働くために寺の…
今年は寅年で、私は年女。 今年は、壬(みずのえ)の寅年で、 五黄(ごおう)の寅年でもある。 壬の寅年は、60年に1度巡って来る。 壬の寅年生まれは、徳川家康だよ! すごいでしょ!? 私、徳川家康と、干支が一緒なんだよ! 私は、甲(きのえ)寅年生まれ。 五黄の寅年とは、私より2回り年上の人。 芸能人で言うと、梅沢富美男。 昔からの言い伝えで、「五黄の寅年の女は、とにかく気が強い」 と言われている。 五黄の寅年は、36年に1度巡って来る。 また丙午(ひのえうま)年生まれはもっと嫌われていて、 この年に生まれた女は気性が激しく、夫の運気を食い殺すと 言われている。 八百屋お七が、丙午年らしい。 昔は…
本作品は「我が国のミステリの歴史において、最も美しくたおやかな名花」(by:千街晶之)。推理小説で「たおやかな名花」と表現するのは余りにも隔絶しているが、本作品に限りこの表現がピッタリ。 大正浪漫漂う日本人の情愛を描いた恋愛小説と、殺人を主とする探偵小説を、男女の間に潜む「動機」を橋渡しにして見事両立させた。しかも作者は本作品とは別に「夜よ鼠たちのために」という「骨太の」作品も生み出している。創作の底は窺い知れない。 戻り川心中【電子書籍】[ 連城三紀彦 ]価格: 550 円楽天で詳細を見る 【藤の香】 色街で顔を潰して身元不明の男たちが次々と殺害される。食事屋に勤める「お縫」は、故郷で病弱な…
江戸。世界の歴史上「火災都市」とも呼ばれるほど火事が多かった。そんな町で起きた三つの大きな火事についてご紹介します。江戸三大大火とは 明暦の大火 天和の大火 文化の大火 いずれも火事が発生した年の年号にちなんで呼ばれます。 これからひとつずつ詳しくみていきます。江戸の三大大火とは。燃ゆる乙女の恋心か人口密集型都市の定めか。 江戸三大大火 明暦の大火 出火原因 振袖火事 天和の大火 八百屋お七 文化の大火 江戸三大大火まとめ 引用元:ウィキメディア・コモンズ 江戸三大大火 そもそも三大大火以外にも多くの大火に見舞われていた江戸の町。 見舞われすぎて当時の町人たちは「火事は起こるもので仕方がない」…
文京区白山あたりはとても奥が深く 小石川植物園、白山神社、八百屋お七の墓、東西南北に足を延ばすと 吉祥寺、六義園に根津神社、そして小石川後楽園。 これから春にかけて、アラ還さんぽには持ってこいのエリアです。
「江戸の三大火事って何?」 「江戸の火災の原因は?」 「江戸時代の火消しや火災対策はどうなっていたの?」 「八百屋お七って何をしたの?」 この記事を読んでいる方はそのようなことをお考えかもしれません。 江戸の三大火事とは、明暦・明和・文化の3つの大火のことです。 江戸の主な火災原因は、人口増加や放火、乾燥しやすい冬の気象条件でした。 特に、放火は厳罰に処せられても後を絶ちません。 八百屋お七はそうした放火犯の一人でした。 火事が起きやすい江戸では民間の町火消しが結成され、日よけ地や延焼防止のために道路を広くする広小路もつくられました。 今回は、江戸の火災と防火の歴史と大火がもたらす影響について…
前回八百屋お七のお墓がある円乗寺を紹介しました。 jizo-bosatsu.hatenablog.com その円乗寺の近くの大円寺に八百屋お七にゆかりの深いお地蔵さんがいます。ほうろく地蔵と呼ばれるそのお地蔵さんは、一体どのようなものなのでしょうか? 【目次】 ほうろく地蔵とは 大円寺の基本情報 山門 本堂 子育て地蔵尊 観音菩薩像 石像 松野自得句碑 大円寺のその他の文化財 大円寺へのアクセス ほうろく地蔵とは ほうろくとはあまり聞きなれない言葉かもしれません。浅い素焼きの土鍋のことです。 このほうろく地蔵尊は、八百屋お七の為にほうろくを頭からかぶって、灼熱の苦しみを受けているとのことなので…
お題「年末年始に見たもの・読んだもの」 年末に副音声解説付きで歌舞伎を楽しんだので、こちらのほうも観ます。NHK Eテレの「こいつぁ春から 初芝居生中継」。 昔の男の人も、モテたがっていた 南座で公演された「義経千本桜 すし屋」でもそうだったし、今回の「松竹梅湯島掛額 吉兆院お土砂」でもそう。女の人が男の人にかなり積極的に迫るシーンがあります。それも結構延々と。 「えっ!? 昔の人って、女のほうがこんなに積極的だったものなの?」 と気になったのですが。 「昔の観客は男の人が多かったので、女性から言い寄られる場面も喜ばれていました」 というような解説が副音声でありました。美しくて好みの女性を追い…
ただいま香川県琴平町の旧金毘羅大芝居(金丸座)にて上演されている 第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居 「令和の大改修 杮落とし」と銘打たれた公演で、実に5年ぶりとなる開催です。こんぴら歌舞伎大芝居は、現存する最古の芝居小屋での歌舞伎公演。ここだけの特別な体験を求めて、全国からお客さんが訪れる人気の公演であります。新型コロナウイルスによる中止を経ての久しぶりの公演開催に、このすえひろも遠い土地より喜んでおります。無事に千穐楽を迎えられますように。 第二部で上演されている「松竹梅湯島掛額」については、こちらのブログで過去にお話したものがいくつかありますので、ここにひとつまとめてみます。芝居見物な…
時はさかのぼり、江戸時代。 江戸の町に1軒の八百屋がありました。そこに『お七』という、18歳の娘がいました。 1683年1月、その町で『天和の大火(てんなのたいか)』という、犠牲者3500人を出すほどの大火事が起こり(実話)、そのお七の住む八百屋も焼けてしまいました。 お七一家は正仙院というお寺に避難し、新しいお店が建て直されるまでの間、そのお寺で生活させてもらうことになりました。 お寺での避難生活は大変なものでしたが、お七には素敵な出会いがありました。住職の身の回りの世話をしていた寺小姓『庄之介』とウフフな関係になるのです。 お七にとって、それはそれは楽しい避難生活でしたが、その幸せな生活に…
フン詰まりである。 といっても下の方の話ではなく上の方のことで、朝から日記を書こうと思ってパソコンの前に座っているのだが、なにも出てこない。 困った時の『日本史歳時記三六六日』(小学館)で3月29日を調べる。う~む、「薬師寺東塔建立」とか「工藤祐貞、蝦夷征伐」とか「八百屋お七」が項目としてはあるんだけど、ワシャ的にピ~ンとこない。酷い二日酔いでもないかぎり、「よっしゃぁ!」と反応をするんだけど、そんな状態でもないのに頭の回転が鈍いなぁ。元々だけど(笑)。 では別の本の当たるとするか。『三六五日事典』(社会思想社)である。3月29日には「オランダ東インド会社設立」、「普通選挙法案成立」・・・これ…
おはようございます! 人間にとって成功とはいったいなんだろう 結局のところ、自分の夢に向かって 自分がどれだけ挑んだか、 努力したかどうか、ではないだろうか。 #岡本 太郎 3月29日 今日は、『八百屋お七の日』 火事で出会った人に会いたくて、自分で火事を起こし、死刑になった女性の日 今日のお誕生日 野沢直子さん、西島秀俊さん、桜庭あつこさん、滝沢秀明さん、里田まいさんなどなど もんち的には、シノラーだった昔より、今の方が可愛いと思う、篠原ともえさんのお誕生日 本日お誕生日の方々、おめでとうございます ㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️ 篠原ともえ 本名、篠原友恵。 10歳の頃からデザインに興味を持ち、人形…
☆◆ 今日のつぶやき・覚え書き ☆◆ 今日は(2024年)令和6年弥生(やよい)3月29日(金曜日)先負です。・・・・ 奈良(北部)の天気予報・ ・ 曇 のち 晴 ・・ 21℃・11℃・・・ (^^)今日も お立ち寄り 下さいまして 感謝します(^^) 今日は何の日。 お話しのネタ があれば幸いです。 (^^) ☆◆ ~今日は何の日~ ☆◆ ☆◆ 3月29日は マリモの日 ( 記念日) 1952年(昭和27年)のこの日、北海道・阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定された。 同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、高知県のオナガドリなども国の特別天然記念物に指定された。…
- 29. MARCH * Astrud Gilberto * 089日目 あと277日 TOKYO_SUNRISE-05:32 0SUNSET-16:00 MOON-18.7 DAYS _ The best toiletry bags for every traveler https://www.nationalgeographic.com/lifestyle/article/best-travel-toiletry-bags マリモの日, 八百屋お七忌(円乗寺), 肉の日, 作業服の日, クレープの日, 立原道造忌, 1940年 アストラッド・ジルベルト(ボサノヴァ歌手) * Astrud…
マリモ記念日 1952(昭和27)年のこの日、北海道阿寒湖のマリモが国の特別天然記念物に指定された。 同時に、富山湾のホタルイカ群遊海面、鹿児島県出水市のナベヅル、高知のオナガドリ等も国の特別天然記念物に指定された。 水道水で育つ養殖まりもが入った【まりも缶詰】 マルシャン Amazon 八百屋お七の日 1683(天和3)年のこの日、18歳の八百屋の娘・お七が、3日間の市中引回しの上、火あぶりの極刑に処せられた。 前年12月28日の大火で避難した寺で出会った寺小姓・生田庄之介のことが忘れられず、火事になればまた会えると考えて3月2日の夜に放火、火はすぐに消しとめられたが、お七は御用となった。 …
【シリーズ=教養の饗応】(3/28配信第86号) 今は、二十四節気の「春分(=しゅんぶん)(3/20-4/3)」 七十二候の「桜始開(さくらはじめてひらく)(3/25-3/29)」です。 昨日3月27日は、「先勝(せんしょう)」です。 本日3月28日は、「友引(ともびき)」です。 明日3月29日は、「先負(せんぶ)」です。 また、陰暦三月の異名は「弥生(やよい)」です。 英語では「March」 フランス語では「mars= (マルス)」です。 中国語では『三 月』と書いて『サンユエ』と発音します。 韓国語では『삼월』と書いて『サムォル』と発音します。 3月の呼称としては、「早花咲月(さはなさづき…
【 了翁禅師塔碑 】 所在地: 台東区上野桜木1-14-11 寛永寺境内 了翁禅師は江戸時代前半の黄檗宗の僧侶で、俗姓は鈴木氏、了翁は号、諱名は道覚。 出羽国雄勝郡八幡村前田(現在の秋田県湯沢市幡野)に生まれ、承応年間(1652~ 1655)、隠元禅師に師事し、明応2年(1656)、隠元の黄檗宗萬福寺開山に尽 力している。 のちに諸国を巡る途中、霊薬の処方を夢に見て修得し、錦袋円と命名し、上野不忍池 池畔で薬屋を営み、俗甥の大助に任せた。錦袋円は数年のうちに数千両の利益を得るほ どの評判であったという。 寛文10年(1670)、利益を元手に天海版大蔵経6323巻を購入し、輪王寺初 代・守澄法親…
ただいま御園座で上演されている 市川海老蔵改め十三代目 市川團十郎白猿襲名披露 八代目 市川新之助初舞台二月御園座大歌舞伎 2022年11月の歌舞伎座からはじまった十三代目團十郎襲名披露興行が、いよいよ名古屋の御園座へ到着しています!江戸歌舞伎の大名跡の襲名披露とあって、多くの方が「歌舞伎らしい」と感じるような演目がずらりと並び、初めての方にも大変おすすめです。 昼の部で上演されている「三人吉三巴白浪 大川端庚申塚の場」は、歌舞伎屈指の名シーン。「こいつは春から縁起がいいわぇ」という名セリフが特に有名です。今回はお嬢吉三とお坊吉三を莟玉さんと廣松さんの配役替わりで、和尚吉三を男女蔵さんがお勤め…
日曜日に神保町で3冊の本を購入。目利きの書店主たちが選んだ本が並んでいるので、やはりいい本が多い。そして安い。その安さが、くじ引きで4割引き券があたり、さらに安くなった。この古本街をぶらつくと、買いたい本が目に飛び込んでくる。 坪内祐三『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代』(マガジンハウス)。「名言との対話」で、今年の1月13日に坪内祐三を取り上げた。その時に選んだ名言が「慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代」だった。その本が目に入ったのだ。 慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子…
◾️ 初春公演、第三部、一つめ、平家女護島、鬼界が島の段。 近年繰り返し出ており、「いつも同じような配役」でやっていた演目だが、今回は人形俊寛役の玉男さん以外を大幅に刷新。よく言えば、演者の態度としては非常に真面目なたたずまいの舞台となっていた。 だが、相当にノッペリとしたなというのが最も正直な感想。ある程度の回数を見ている演目なので、どういう曲かはわかっているつもりなのだが、そのぶん、この平板さは、衝撃的だった。一番の問題は「なにを表現したいのかわからない」こと。物語や人物同士の関係の構造が表現できていないため、ドラマの盛り上げどころが曖昧になり、いつ、誰に注目したらいいのか、全然わからん。…
その①の続き。 注文の多い料理店での食事を終え、てくてく再開です。 次に目指すは、圓乗寺。 八百屋お七のお墓があるお寺さんです。 圓乗寺は、中山道から一旦外れ、浄心寺坂を下った先にありました。 江戸本郷の八百屋の娘だったお七は、火事で避難していたお寺の小姓と恋仲に、再び会いたいと、募る想いから自宅に火をつけました。 放火の罪は、当時も今も重罪です。 哀れ、お七は、鈴ヶ森刑場で火炙りに処せられました。 そんな儚く若い命を弔い、供養する為に、お七のお墓が建立されたそうです。 我等もしっかりお参り致しました。 中山道に戻り、次に見えて来たのは、大圓寺。 此方のお寺さんも、お七に縁がございます。 門を…
東京都大田区大森北3丁目の密厳院(訪問日:2023年11月11日)酉の市の喧騒から離れた場所に位置する真言宗寺院です。山号「八幡山」扁額山門の前には2種の解説板が設けられています。 解説板① 大田区文化財地蔵菩薩立像(俗称お七地蔵) この地蔵は、江戸大火(天和二年(一六八二)十二月二十八日)を引き起こした、八百屋お七の霊を慰めるため建立されたと伝えられている。 この事件は当時、井原西鶴の「好色五人女」に描かれ、その後も浄瑠璃などで人々に親しまれた。 お七の刑死は天和三年(一六八三)三月二十九日で、台石銘文の貞享二年(一六八五)四月二十四日はその三回忌にあたる。 建立者は小石川村百万遍念仏講中。…