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二大党派制

(社会)
にだいとうはせい

二大党派制とは、二つの党派でイデオロギー闘争の世界が寡占され、それ以外の主張を掲げる勢力が存在する余地が無い状態のこと。現実政治における二大政党制に対応する。

二大党派制の弊害とは、進歩の欠如と、それによって陳腐化した二項対立構造の延命である。例としてプロライフとプロチョイスがある。また右翼と左翼という切り口もそうである。言い換えると、イデオロギー闘争の開放性が失われ、すべてが二つの対立する党派の間の二項対立とその中間であるという世界観が知的世界を支配することである。

イデオロギー上の多党派制では、右翼/左翼、保守/革新、プロライフ/プロチョイスという一次元的な二項対立に基づくのではなく、より多くのパラメーターに関して二項対立を設定し、その値を調整していくことで個々人が確固たる自分のイデオロギーを確立し、多くの並立するイデオロギーの間でヘゲモニーをめぐって争い、その中からよりよいイデオロギーを形成していくことが出来る。また、二大党派制では、二大党派に居場所を見つけられなかった人々を自称中立にしてしまうが、多党派制ではそのような危険が少なく、そのような人々もそれぞれ一個のイデオロギー的党派にすることができる。

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