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上京区

(地理)
かみぎょうく

京都市の行政区の一つ。中心市街地を上京・中京・下京の三つにほぼ等分した中の,一番北側の区域。
平安時代末期頃は,京都の町を南北に分けて「上辺(かみわたり)」「下辺(しもわたり)」と呼んでいました。中世には「上町(かみのまち)」「下町(しものまち)」,あるいは「上京」「下京」と呼ばれるようになりました。当時の区画では,大内裏(宮域)の南辺を東西に通ずる二条通を境として上(北),下(南)両京に分けられたようです。この頃の上京は,中心に御所と室町幕府の「花の御所」を擁し,北野天満宮,相国寺などの大社名刹,そして,それらの需要を満たす多くの商・手工業者が集まって町を形成していました。1476年の「応仁の乱」後には機業地としての西陣が誕生し,上京の政治的,生産的な性格が定まってきました。
1879年以降の行政区画としての上京区,下京区の2区制においても,古来の上京の名称や歴史的伝統を基礎としていましたが,都市化が進むにつれて近郊を含んで膨張したため,1929年には両区から左京区・中京区・東山区が分区,さらに1955年には上京区から北区が分区された結果,今日の上京区の区域が確定されるに至りました。

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