上中別府チエ

概要

1930（昭和5）年、鹿児島県の農家に生まれ。
戦時中ゆえ、満足に勉強できず女学校への進学もあきらめた。24歳で結婚し、二児の母。夫の転勤で川崎市に移り住む。2004年、夫との死別。
その後、喪失感に襲われ何もできなくなるが、若い頃からの夢である「勉強したい」と2007年、76歳で市立中原中学校夜間学級に入学。卒業後、「もっと勉強したい」と、2010年、79歳で高津高校定時制に進学する。
学生生活の中で、授業から部活動（書道部、華道部）に文化祭、球技大会、弁論大会と積極的にあらゆる学校生活を送り、人々に慕われ、皆に人生の生き方に光を与えた。「学校一の努力家」と言われた。
卒業後、書道、水墨画、絵手紙、水泳を行っている。

逸話

好きな言葉は「生涯現役」・「前進する」・「ここまで長いこと人生やってきたけど、いいことばかりじゃない。自分の考え方次第で光にも闇にもなる。そう思って私は前進するとうにしている。」
担任の中島克己先生は、「チエさんがいれば、チームはもっと成長する」と野球部にスカウトし、若い生徒と一緒になって汗をかき、生き方を教えた。
その後、感銘を受けた横浜ベイスターズ中畑清監督からプロ野球始球式を実現する。
高齢者・若者・野球・現代社会において、今でも勇気ある姿をを皆に与えている。

受賞

「シチズン・オブ・ザ・イヤー」　１月30日（木）の授賞式で表彰

書籍

83歳の女子高生球児 (ゆうゆうBOOKS)　出版社: 主婦の友社 (2013/11/29)　ISBN-13: 978-4072922446

動画

TV

NHK　おはよう日本　月24日放送　“学ぶ喜び”いつまでも−８３歳の高校生−
日本テレビの「行列のできる法律相談所」　2013年12月1日