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ルイセンコ

(サイエンス)
るいせんこ

トロフィム・デニソヴィチ・ルイセンコ(Трофи́м Дени́сович Лысе́нко, Trofim Denisovich Lysenko)
1898年9月26日−1976年11月20日
ソヴィエトの科学者。

1934年、農作物の品種改良について、ラマルキズム(獲得形質の遺伝)に基づきメンデル遺伝学や遺伝子の存在そのものを否定する*1ルイセンコ学説を提唱した。
ルイセンコ学説は当時の指導者スターリンに支持され、1948年以降ソ連生物学界の公式見解とされた。ルイセンコは全ソ連農業アカデミー総裁などの要職を歴任したが、これによりメンデル遺伝学に基づく学説を唱えた多くの科学者が失脚し、または投獄・処刑されることとなった。
しかしルイセンコ説に基づいて指導された農業技術は成果を上げることが出来ず、1960年代までに支持を失っていった。
その後フルシチョフ政権時代に入ってもルイセンコは要職に留まっていたが、1964年のフルシチョフ失脚にともない、ルイセンコも失脚することとなった。
現代ではルイセンコ学説は、政治権力によって強引に進められた擬似科学として知られている。

参考:

*1:1930年代から1940年代には、遺伝子はまだ実体の確認されない、遺伝現象を説明するための仮想上の存在とされていた

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