任天堂より2005年6月23日に発売されたニンテンドーDS用戦略シミュレーションゲーム(ウォー・シミュレーションゲーム)。開発はインテリジェントシステムズ。
ファミコンウォーズシリーズの一つ。
前作に当たる『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』は大きく延期された経緯があるが、このゲームは無事予告通り発売された。
基本システム、ストーリーは『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』の流れを汲んでいる。タッチパネルでの操作はもちろん、従来どおりのボタン操作にも対応。
新要素としては、上画面に空中マップ、下画面に地上マップといった2画面が連動したマップの登場と、1マップに2人のショーグンセレクトして出撃させる「タッグバトル」が挙げられる。
タッグバトルでは、前衛(フォワード)と後衛(バックス)のショーグンを一人ずつ選択し、「チェンジ」コマンドで交代できる。2人のショーグンの特性やショーグンブレイクを踏まえ、交代するタイミングを計る戦略性が生まれた。2人分のブレイクゲージが溜まると、新必殺技「タッグブレイク」が発動可能になる。1人目のブレイクが発動して、2人目に「チェンジ」する際、行動済みのユニットが再行動可能になるという、戦局を一変させる強力な効果を持っている。組ませたショーグンによって、「タッグブレイク」の技は変化する。
また、マップをクリアすると獲得できる経験値で、ショーグンのレベルが上がり、フォースという特殊能力を追加することが可能。フォースには直接系攻撃力アップや、間接系に対する守備力アップなど、様々な種類があり、レベルによって最大4つまで装備できる。
本作も、ストーリーに沿ってマップを攻略していく「キャンペーン」、コンピュータと対戦していかにマップを効率よくクリアしたか採点される「トライアル」、マップやショーグンのカラーなどを購入できる「ウォーズショップ」、様々な対戦プレイが楽しめる「ツーシン」、オリジナルマップを作成したりショーグンのカラーを変更できる「エディット」など、多彩なモードが用意されている。新モードとして、制限された条件の中で何面まで先に進めるかを競う「サバイバル」と、タッチパネルを使ったシューティングゲームが楽しめる「コンバット」が登場。コンバットは、ツーシンモードで最大8人の対戦プレイも楽しめる。
さらに、新ショーグンや新ユニットが追加されている。新ユニットでは、隠れることができるステルス、航空ユニットを2ユニット搭載できる空母、地上最強の能力を持つグレートタンク等が登場する。
交代やタッグブレイクによる、新たな駆け引きが生まれたが、この機能は次回作には継承されていない。
続編として、海外では2008年1月に『Advance Wars: Days of Ruin』が発売された。日本国内では『ファミコンウォーズDS 失われた光』のタイトルで発売予定だったものが一旦キャンセルされたが、クラブニンテンドーの会員特典でニンテンドー3DS専用のDSiウェアとしてリリースされる運びとなり、2013年10月30日より配信が開始された。