higgs particle、higgs boson
素粒子の一。質量の原因だとされている粒子。神の粒子(God Particle)やいまいましい粒子(Goddamn Particle)とも呼ばれている。
1964年にイギリスのピーター・ヒッグスが存在を提唱。
2012年7月4日に発見されたと発表され、2013年10月に東京大や高エネルギー加速器研究機構などの国際チームの実験で確定した。
素粒子物理学で力を伝える役割とされるゲージ粒子の一種*1。
標準模型では、電弱対称性の破れの原因であり、さらに質量の原因になっているとされる。
宇宙に存在する物質のなかで今のところ人間が観測できるのは約4%にすぎないが、この粒子の発見で残りの96%の発見に繋がるとされている。*2
素粒子が質量を得ることに関する理論に現れる場についての仮説。
ヒッグス場によって質量を獲得するメカニズム。
リスト::物理関連
質量はどのように生まれるのか―素粒子物理最大のミステリーに迫る (ブルーバックス)
*1:対応する場はヒッグス場
*2:http://press.web.cern.ch/press/PressReleases/Releases2012/PR17.12E.html
*3:通常の左巻きニュートリノより重いとされている
*4:実験チームである「アトラス」と「CMS」は『発見』と等しい確立として「5σ(5 sigma)」を下した。
ちなみに「1σ」はデータにランダムなゆらぎがある状態、「3σ」は観測されたとされる状態。
*5:New results indicate that new particle is a Higgs boson | CERN