基は建築家 Christopher Alexander による.相互に関連したパターンの集合.個々の問題の解決法であるパターンを組み合わせることにより,より体系的に問題を解決に導けるようにしたもの.
書籍: 『パタン・ランゲージ ― 環境設計の手引』 クリストファー・アレグザンダー 著平田 翰那 訳 参考: デザインパターンFAQ
IPA(情報処理推進機構)が公開した「大人の学びパターン・ランゲージ」を読もう、最終編です!(3回やってもまだ終わらないという前代未聞の事態に) 「パターン・ランゲージは、良い実践の秘訣を共有するための方法」とまなパタ中で紹介されています。おとなになっても学び続けるための秘訣を知ってみませんか? 当日は下記の資料を使用します。事前に読む必要はありません。 www.ipa.go.jp 進め方は以下となります。 参加者の皆様で「まなパタ」を音読 気づいた点をディスカッション 上記 1., 2. を繰り返す 今回はパターン27(D3)から最後までを実施する予定です。 音読はちょっと恥ずかしいな、とい…
IPA(情報処理推進機構)が公開した「大人の学びパターン・ランゲージ」を読もう、後編です! https://www.ipa.go.jp/ikc/reports/20220601.html 進め方は以下となります 参加者の皆様で「まなパタ」を音読 気づいた点をディスカッション 上記 1., 2. を繰り返す 今回はパターン16から最後までを実施する予定です。 音読はちょっと恥ずかしいな、という方も、運営で調整しますのでお気軽にご参加ください。
パターンを書くのは、当然自分の知識やノウハウを人に伝えたいという思いから書きます。書いていく中で、より人々に共感や親しみを感じるように書くにはどうしたらよいのかと思うようになります。実際、パターンを読んで自分の業務などに活かしたいと思う人は、そのパターンに書かれている内容に初めて触れて学ぶので、多少なりとも認知的な負荷が生じるわけです。 このような負荷を抑えながら、パターンに記述された知識をいかに人にスムーズに伝えられるか。これをパターンの書き方によって、少しでも実現できないか。発表されているパターンを読みながら、そのようなことを考えています。今のところ、下に挙げるようなポイントがあるかなと考…
パターンを開発チームに浸透させていくには、どうしたらいいか、ここで仮説として思うのは、分かりやすい言葉でパターンを記述するのはもちろんのこと、文体を読みやすいように工夫することも必要なのではないか、ということです。 上司の部下に対する接し方として、一緒になって課題を考えてあげるいわゆる伴走型の上司が求められていると言われて久しいですが、パターンについても同様のことが言えるのではないか。 というのは、パターンは、ある比較的熟練者が他の人にノウハウを伝達する目的で作ります。そう考えると、パターンを記述する人には技術的あるいは知識的優位に立つという前提が生まれ、そこには意識するしないに関わらず上下関…
*** ・・・事業報告と会計の分離にて、会計帳簿から事業報告簿を切り離し、純化された会計記録で、会計帳簿から事業報告簿の役割分担を明確にしましたが、事業報告簿がどのような構成となるのかは、まだ明瞭ではありません。 *** 企業は、事業報告の目的に応じて、異なる報告基準を適用しなければなりません。典型的な例は、財務報告と経営報告(管理会計報告)に異なる基準を適用するケースです。また、上場企業においては、IFRSと所在国のローカル基準での財務報告が求められます。 特に後者への対応として、ERPシステムのいわゆる「複数帳簿機能」を適用するというアイデアが過去に提示されています([IBM,2010] …
*** ・・・事業報告と会計の分離で述べたように、事業報告から切り離された会計帳簿には、理想的には、報告基準(=会計基準)に依存しない取引記録が記録されるべきです。じっさいにそれを実現するには、従来の会計仕訳を、報告基準フリーな仕訳と、そうでない仕訳に分解しなければなりません。 *** 伝統的な会計仕訳は、取引事実の記録であるだけでなく報告基準にもとづく評価を含んでいます。このことが会計仕訳の作成業務を複雑にし、事業担当者にとって馴染みにくいものにしています。 設備の売却を例として、このあたりの事情をみてみましょう。 取得原価 1,000千円、減価償却累計額900千円の設備が150千円で売却さ…
*** 現代における会計は、事業活動を担う人々にとって大変わかりにくいものになっています。その一方で、財務報告(財務会計)・経営報告(管理会計)のニーズは高度化し、従来の会計及び会計帳簿の枠組みに収まらなくなりつつあります。 *** 会計への財務報告の浸潤 一番目の問題の背景として、会計に財務報告の要素が混入し過ぎ、財務報告基準に従って加工された数値が、事業活動において日々あらわれる取引金額と結びつきにくくなっているという事情があります。近年、国際財務報告基準(IFRS)の適用にともない、市場での時価あるいは将来キャッシュフローの見込みといった要素が財務報告に織り込まれるようになり、この傾向が…
コパイロツトでは、ホラクラシー1を導入して組織運営を行っていますが、日々、組織を改善していく仕組みがあることの価値を痛感しています。 組織構造に対して違和感や課題感を提起でき、すばやく変化していくことができるのは、ヒエラルキー・固定的な組織に慣れ親しんだ我々には信じにくい部分があるかもしれませんが、変化の激しい現代においては不可欠な組織のあり方だと感じています。このようなアジリティ(俊敏性)がホラクラシーの特徴であり、ホラクラシーはアジャイルに組織を作っていくプロセスであると言えるのではないかと思います。 この記事では、アジャイルに組織を作っていく方法論を「パターン・ランゲージ」によって型化し…
WIRED日本語版の編集長をされていた若林恵さんの著書「さよなら未来」に、こんな一節がある。 完全無欠にして最終的な「正解」が未来にはある、と考えることこそ最も危険な未来論である、というのが最近のぼくのお気に入りの未来論だ。長い過渡期にあってすべては過渡的だ。なので、どこまで行っても問題は常にある。ということは見出されるべき解決策もその都度あるということだ。そしてそれを探すのは、ほかでもない、ぼくら自身なのだ。(さよなら未来、p217) これは、ナレッジ・マネジメントについても言えるのではないだろうか。 ナレッジ・マネジメントはしばしば、ある答えを提示してくれる夢のような仕組みとして捉えられる…
質問の仕方 質問の仕方がよくなかったので、質問の仕方をまとめてみた。 質問する場面 15分頑張っても解決できない時 ただし、質問内容を考えるのは倍以上の時間をかけて精査すること そこまでしても、回答を頂ければその時間は回収できるし、何より回答者の時間を奪わない フォーマット 可能な限り、以下のフォーマットに従って質問する。 ## 質問概要 ※2行以内で簡潔に書く(書けなければ、別のQAにできないか考える) ## 詳細 ### 目標 あるべき姿を記述する ### 現状の問題 - エラーなどを見やすく抜粋してコピーして貼る - とりあえず、ログの内容はしっかり理解すること - 必ず、自分や他の環境…
「スマートな悪」は面白い本でした。 いろいろ刺激を受けた。 最適化すればするほど息苦しくなる「社会」について考えさせられました。 最適化自体は悪くないのに、なぜこうした事態に陥るのか。 その事態を回避する方法はあるのか。 これはまた難しそうなので、まず別のことから考えてみます。 ノートシステム ということで「ノートシステム」です。 それもデジタル・ノート限定で「最適化」を考えてみます。 すると「常に最適化は進んできた」という事実に思い当たりました。 だから「反最適化を目指せば大丈夫」という話では無さそうです。 肝心なのは「最適化」の内容ですね。 2つの「最適化」があり、それが混同しているのかも…
generated by DALL-E3 はじめに 具体例の紹介 各概念における抽象クラスの作成 量産対象となる具象クラスの記述量を減らす LaravelDataの活用 連想配列と引数のアンパックの活用 リフレクションによる内部情報の利用(黒魔術) バックトレースによる呼び出し元情報の参照(暗黒魔術) 実際の使用にあたって ビジネスルール検証におけるValidatorの活用 従来パターンにおける課題 Validatorを用いる前提で宣言的に記述する方式 オブジェクトが入れ子になっている場合の責務の所在 その他ポイント フロントエンドバリデーションとの数値ルール共有 Eloquent Model…
こんにちは!GameWithサービス開発部です。 サービス開発部では月に一度、全体会にて どのように業務課題を改善したか をアピールする会を行っています。 今回は3件の内容をご紹介します! 2024年1月の発表内容はこちらです tech.gamewith.co.jp デザインパターンについて この1年でGameWithの開発部で関わった設計手法、特にデザインパターンを中心に説明する、という話でした。 GoやUnityなど色々と未経験の技術を経験してきた中で、設計手法なども以前より意識しながら開発するようになりました。GameWithでは以下のような様々な設計手法が採用されています。 アーキテク…
コロナ後リブート開催のAsianPLoPのエクスカージョンで、埼玉県入間市にある東野高校に行ってきた。米国の建築家であり、パターンランゲージという取り組みで、アジャイルの源流に大きな影響を与えたクリストファー・アレグザンダーが設計したことで、界隈では知らない人がいない場所だ。(ただし界隈はそんなに広くない気もする) 盈進学園東野高等学校は、ただ偶然に外国人の建築家を呼んで校舎を作ってもらったわけではなく、まず先生方が移転にあたって理想的な学舎を考えるという試みが2年あった上で、実現できる建築家を探して『オレゴン大学の実験』に辿り着き、偶然の伝手で、中埜先生が軽い気持ちで誘ってみるところから実現…
[blog:g:11696248318754550864:banner] 日本ボードゲーム教育協会(2022)『ボードゲーム教育概論Ⅰ』を読みました。 booth.pm sites.google.com 2023年12月に行われたゲームマーケット2日目に参加でき、そこでも委託販売は行われていたようだったので、本来だったらそこでゲットすべきだったのですが、委託販売の情報に気づけなかったため、通信販売でゲット。 『ボードゲーム教育概論Ⅰ』では、下記の記事にも書かれているとおり「メカニクス(mechanics)」に注目しそれを網羅しながら、「メカニクス」と教育・学習上の可能性とを結び付けようとした試…
政経につづき、今回は倫理です。この2科目は共通テストで傾向の差がはっきり出ています。最初にそのことを確認しましょう。 18歳成人・公共の影響 22年4月から18歳成人となりましたが、これと合わせる形で導入された「公共」の影響は無視できません。 つまり、
RSGT2024 記念の品 RSGT2024に参加してきました。 3日間のイベントですが、前日にスピーカーズディナーという関係者のみのプレイベントにも登壇者として参加でき、結果として4日間まるまる呑みっぱなし堪能しました。 ということで、感想をつらつらと書いていこうと思います。思ったよりも少し長くなりました。 参加前に意識していたことと、それが結果どうなったか 登壇した 焼肉レトロを作ったメンバーで焼肉を食った Zuziと会って話した 全体の感想:カンファレンスからギャザリングへ 参加前に意識していたことと、それが結果どうなったか 今回参加するにあたって僕が意識していたこと、目的にしていたこと…
今年も書きます。本記事はEngineering Manager Advent Calendar 2023の11日目の記事です。 kths.hatenablog.com kths.hatenablog.com kths.hatenablog.com 「ユーザーから聞いた話についてでなければ、1秒たりともここで検討してほしくないんです」 今年の9月に発売された『プロダクトマネージャーのしごと 第2版 ―1日目から使える実践ガイド』はプロダクト開発のあり方にとって学びが多い一冊ですが、「ユーザーから聞いた話についてでなければ、1秒たりともここで検討してほしくないんです」は本書で紹介されている、とある…
この記事は datatech-jp Advent Calendar 2023 3日目の記事です。 背景・趣旨 筆者(@yuzutas0)は風音屋(@Kazaneya_PR)という会社を経営しており、データ職種の採用・育成に関心を持っています。 複数企業で少ない専門家を奪い合って疲弊するような採用活動ではなく、マーケット全体がより豊かになるような動き方はできないだろうかと模索しています。 1つの実験として、MENTAで「第2新卒が3ヶ月でデータ職種への転職を目指す講座」というトレーニングを提供し、ありがたいことに30名以上の方々に受講いただきました。 ちなみにこの講座は今では風音屋の社内研修にな…
この記事は積読 Advent Calendar 2023、2日目の記事です。 昨日はげんえいさんの まだ読んでないけどおすすめしたい本 2023年版 | gennei's blogでした。 随分と面白そうな書籍が紹介されていて・・・というかこの中から実際に”積んで<購入して>"しまったのですが、これが25回続くんですか。恐ろしい… こちらが、「積読は体に良い」というコンセプトを表現したイラストです。温かく居心地の良い雰囲気の中、多くの本に囲まれてリラックスしている人物が描かれています。 ChatGPTさんに挿絵も書いてもらいました。 本に飲み物を置かないでおくれ。 さて、私からは、「この言葉を…
2023年8月5日に、夏のパターン・ランゲージ活用フェスに参加してきました。このイベントは、慶應義塾大学の井庭崇先生が代表を務めるクリエイティブシフトの創立10周年記念イベントでした。 井庭先生が研究されているパターン・ランゲージに以前から興味があり、学校の先生方向けの研修に使えないかと思っていました。今回参加した「デジタルを活用する未来に向けて」講演&ワークショップの様子をレポートしました。 blog.ict-in-education.jpblog.ict-in-education.jp(為田)
江渡浩一郎『パターン、Wiki、XP』江渡浩一郎さんがWikiについて書いてらっしゃるというので、調べたらこの本がみつかりました。2009年とずいぶん前の出版ですが、WikiそしてWikipediaの誕生について非常にわかりやすく書いてらして参考になりました。Wikiの起源を調べていくうちに建築家クリストファー・アレグザンダーに行き着いたとのことで、アレグザンダーの思考から説き起こされており、これまで知らなかったWikiの背景が一気にひろがりました。技術的な事はよくわからない部分もありますが、目次を書き出すことで未知の言葉が脳裏に刻み込まれます。江渡さんと出会ったのは2012年のライブラリーキ…
2023年8月5日に、夏のパターン・ランゲージ活用フェスに参加してきました。このイベントは、慶應義塾大学の井庭崇先生が代表を務めるクリエイティブシフトの創立10周年記念イベントでした。 井庭先生が研究されているパターン・ランゲージに以前から興味があり、学校の先生方向けの研修に使えないかと思っていました。今回参加した「デジタルを活用する未来に向けて」講演&ワークショップの様子をレポートしたいと思います。 講演が終わると、グループになって、「デジタルを活用する未来に向けて」(以下、デジパタ)の本と「デジタルを活用する未来に向けてのことばカード」を使って、ワークショップを行いました(会場で販売されて…
2023年8月5日に、夏のパターン・ランゲージ活用フェスに参加してきました。このイベントは、慶應義塾大学の井庭崇先生が代表を務めるクリエイティブシフトの創立10周年記念イベントでした。 井庭先生が研究されているパターン・ランゲージに以前から興味があり、学校の先生方向けの研修に使えないかと思っていました。今回参加した「デジタルを活用する未来に向けて」講演&ワークショップの様子をレポートしたいと思います。 パターン・ランゲージとは パターン・ランゲージ(pattern language)とは、よい実践のコツを共有するための方法で、熟達者などのよい実践にくりかえし見られる「パターン(型)」を抽出し、…