神経症のこと。しばしば混同されるが、精神病とは別物である。
ノイローゼは主に神経質から発展し、発症する。
神経質で思い込みの強い人、よく言えばまじめでやさしい人がなりやすい。
その種類はさまざまで、例えば外出後、家の鍵を閉めたかどうかがひたすら気になったりして、ほかのことに手がつかなくなる強迫神経症、
神経質傾向→赤面恐怖症→表情恐怖症→視線恐怖症 の順に悪化する対人恐怖症(強迫神経症のひとつとも捉えられる)、
例えば心臓の動悸がいつか止まるのではないかとひたすら危惧する不安恐怖症、
病気になっていると思い込む疾病恐怖症、
ほかに有名な、先端恐怖症、閉所恐怖症、広場恐怖症、高所恐怖症などがあり、その具体的な症例はまさに千差万別である。
精神病のひとつである「うつ病」とは直接関係ないとも言われるが、近年では、ノイローゼからうつ病(あるいは抑うつ状態)に移行するケースも多々見られる。
抗鬱剤などで一時逃れしつつ暮らすのもひとつの手であるが、やはり完全な治療が望ましく、その方法を開発するのが今後の医学の課題と言えよう。
なお、行動的な治療法としては「森田療法」などが挙げられる。