隙間や適所、潜在的の意味。壁龕。niche。
西洋建築において、壁や柱に彫刻などを飾れるよう上部が半ドームになっているくぼみのこと。日本語では壁龕。それが転じて「適所」や「適切な地位」などと肯定的な意味で使われることが多くなり、現代ではマーケティング用語として、潜在的なニーズがあるが小さな市場という意味の「ニッチ市場(隙間産業)」を指す場合が多い。競争があまり無い未開拓な市場で成功する「ブルー・オーシャン戦略」と合わせて論じられることが多い。しかし、隙間から限定的、先細りへと否定的な意味で使われることもある。またニッチ市場で成功している企業などを「ニッチャー」と呼ぶ。
以上のような経緯から、単に潜在的な需要や一般的には知られていないが、一部の熱狂的なファンがいるような分野やモノなどを「ニッチな〜」などと形容動詞的にも使われるようになった。
生物学においては「生態学的地位」として使われ、ある特定の生物が生態系の中で得た、最適な生息場所やその生物が活動する時間や空間、餌等、環境のすべての資源のことを指す。同じニッチを持つ他種の生物はいない。
など
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グローバル・ニッチトップ企業論: 日本の明日を拓くものづくり中小企業