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大統領に瓜二つで善人のデーヴ・コーヴィックは、1度限りの条件で本物の替え玉になることを依頼される。しかし本物の大統領は不倫中に脳卒中で意識不明の重態となった。腹黒い政府高官らの陰謀で操り人形として替え玉を続けることを余儀なくされたデーヴだが、持ち前の頭脳と度胸で次々と斬新な政策を打ち出して行く。
アイヴァン・ライトマンの最高作との声も高い、現実の大統領に失望しながらも理想の大統領像を描く、アメリカ映画らしいコメディの快作。アカデミー賞にノミネートされた脚本を書いたゲイリー・ロスは、過去にビル・クリントン大統領のスピーチ・ライターをしていた。本作のホワイトハウス内のセットが余りにも見事だったので、ワーナー・ブラザースは映画製作終了後も保存を決定、他社の『ザ・シークレット・サービス』などに流用されている。