Sony Computer Science Laboratories(CSL)。
土井利忠
ソニーコンピュータサイエンス研究所は、純粋にコンピュータサイエンスに関する研究を行う場として 1988年 2月に設立されました。研究所設立の目的は、来るべき21世紀に照準を合わせた、コンピュータの歴史に残りうる価値を持った独創的な研究を行い、これによって広く社会・産業の発展に貢献するところにあります。そのため研究の成果は原則として一般に公開されます。設立当初の研究テーマは、 (1)分散オペレーティングシステム、(2)コンピュータネットワーク、 (3)プログラミング言語、 (4)ヒューマン・コンピュータ・インタラクションなど次世代を担うコンピュータシステムの基礎になるものを中心としておりました。近年ではこれに複雑系、脳科学、意識と認知の機構、計算生物学、情報通信などを含む幅広いコンピュータサイエンスに関する研究活動を展開しております。