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セルロイド

(サイエンス)
せるろいど

[英] celluloid
セルロイドは、ニトロセルロースに樟脳を混合し、熱可塑性の樹脂。人類が開発した最初のプラスチックでもある。
1863年、あるビリヤードボール製造業者が象牙にかわるビリヤードボール用原料として使える人造代用品の発明に対し賞金をかけたところ、1868年、アメリカのハイアット兄弟がニトロセルロースにショウノウを混ぜることによってこれに成功し賞金を得たのがセルロイドの始まりである。セルロイドはハイアットが名づけた商品名であり、彼の製造会社の商標として登録されたが、その後、一般名としても通用する名前となった。
20世紀の半ばまでは、映画・写真フィルムや眼鏡のフレーム、玩具、食器の取っ手、万年筆の筒、洋服の襟などを作る用途に使われていたが、素材の顕著な可燃性が問題となり、アメリカから広まったセルロイド製品の市場からの排除運動が世界へ広まり、のちにそれらの製品の多くはアセテートやポリエチレンなど後発の合成樹脂素材に取って代わられた。
現在では、卓球のボール、人形、ギターピックや、ペン軸の材料としてごく少量が使われているが、卓球のボールについても、2014年7月1日から国際大会ではプラスチック製品に置き換えられることになっている。

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