ジュリアード学院(The Juilliard School)はアメリカ合衆国、ニューヨーク市にある私立の大学である。プレカレッジ制度が充実しており、小学生から高校生までの才能を持つ若者にも門戸を開いている(土曜日のみ)。正確に訳すとジュリアード学校だがジュリアード音楽院あるいは、単にジュリアードというのが一般的である。以下、現在の名称はジュリアード学校と表記する。ジュリアード学校は音楽部門、舞踊部門、演劇部門から成り立つ。
現在、コロンビア大学、バーナード大学との間に、交換制度(exchange program)がある。
リンカーンセンター内はセキュリティーが設置され、IDカードがないと構内に入ることは出来ない。ジュリアード学校構内にはベートーヴェン、モーツァルト、バッハといった名だたる作曲家たちの直筆楽譜が寄贈されており、なかにはベートーヴェンの第九(直筆ではなく筆写スコア)も含まれる。
ジュリアード学校とNPO法人世界芸術文化振興協会(会長:半田晴久、略称IFAC)の間で、音楽家の養成プログラムを支援する協定が結ばれた。2009年から、同音楽院に優秀な芸術家を招聘するための「声楽客員芸術家のための寄付講座」が設けられる。
2009年より、世界芸術文化振興協会(IFAC)の主催で、18歳以上の日本人を対象に、ジュリアード学校声楽科に、才能ある日本人声楽家を送る目的で開催されている。ジュリアード学校共催による公式オーディションであり、衛星ライブ中継にて、ジュリアード学校の教授陣が、ジュリアード学校入学の1次試験も兼ねた審査をする。
最優秀賞受賞者には、ジュリアード学校の2次試験を受ける資格が与えられる。2次試験に合格した場合は、IFACよりUS5万ドル相当の奨学金(ジュリアード学校授業料1年分、学生寮費用1年分相当)が授与される。その他、副賞として、ジュリアード学院にてのプライベートレッスン(4〜7日程度)、2次試験のための渡航宿泊費(総額50万円相当)、TOEFLスコア取得のための英語レッスン受講資格も与えられる。
2009年第一回オーディションでは、ジュリアード学校の2次試験に1名が合格した。