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シリマリン

(サイエンス)
しりまりん

シリビニン(silibinin: 国際一般名)は、マリアアザミ (Silybum marianum) 種子の標準化された抽出物であるシリマリン (silymarin)の主要な活性成分である。シリビン(silybin)としても知られている。シリマリンはシリビニン、イソシリビニン、シリクリスチン、シリジアニンといったフラボノリグナン類の混合物である。シリビニン自身は2つのジアステレオマー、シリビニンAおよびシリビニンBのおよそ等モル比の混合物である。シリビニンAは2R, 3R, 7‘R, 8‘R体、シリビニンB は2R, 3R, 7‘S, 8‘S体である。In vitroおよび動物実験において、シリビニンは毒素から肝臓を保護する肝保護(英語版)作用を有していることが示唆されている。シリビニンはまた、ヒト前立腺腺癌細胞、エストロゲン依存性ならびに非依存性ヒト乳腺癌細胞、ヒト子宮膣部癌細胞、ヒト大腸癌細胞細胞、小細胞ならびに非小細胞ヒト肺癌細胞に対して抗がん作用を示すことが明らかにされている。
化学的に修飾されたシリビニンであるシリビニンC-2',3-ビス-(水素スクシナート)二ナトリウム塩(商品名 Legalon SIL)は注射薬として、タマゴテングタケ (Amanita phalloides) 中毒といった肝毒物質による重症中毒に対する治療に用いられている[8]。また、アルコール性およびグレードchild Aの肝硬変における支援要素としてのシリビニンの使用に関する臨床的証拠がある。

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