細い芯をばねによって自由に繰り出せるようにした筆記具。
1822年にイギリスのホーキンスとモーダンが発明し、特許も取得するものの、当時のものは非常に無骨でむしろ使いにくいものだったらしい。
その後1838年、米国のキーランドが実用的な製品に改良し「エバーシャープ(Eversharp)」の名で製造販売。
日本では1915年、早川金属工業(現在のシャープ株式会社)の早川徳次によってさらに改良が加えられ、「早川式操出鉛筆」の名前で特許を申請し販売。当初国内では「和服には向かない」など不評だったが、欧米で大ヒットしたことで普及。後に「エバー・レディ・シャープ・ペンシル(常備芯尖鉛筆)」と名を改め、さらに「シャープペンシル」となった*1。
「シャープペンシル」は和製英語であるが、その由来は「エバーシャープ(Eversharp)」からなのか「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」からなのかで説が分かれている。ちなみに英語では"automatic pencil"という(アメリカ英語では"mechanical pencil"、イギリス英語では"propelling pencil"とも)。
シャーペンと略して言うことも多い。昔は「シャープ」と略していた。
*1:ちなみにこれが早川金属工業の現社名である「シャープ」の由来。