ゴスペル・ミュージック。 ゴスペル音楽とは、ゴスペル(キリスト教の福音)を伝える音楽のこと。 そのスタイルには日本で一般に「ゴスペル」と呼ばれているブラック・ゴスペルの他にも、カントリー・ゴスペルやコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック(CCM)など様々な種類がある。
先日観た映画の根底にあった問い 「信仰心がないのにゴスペルを歌うのはなぜか」について考えてみた。 (映画を鑑賞した際の投稿はこちら) 考えてみて分かったのは、私は歌詞の内容に共感できるか否かのみで自分が楽しむ音楽を選択していないのだということ。だから、無神経かもしれないけど、内容に十分理解が及ばなくても歌えてしまう。 物語や絵画や楽曲なんかの創作物には、自分とは境遇も価値観も生きる時代も異なる人がそれぞれのフィルターを通して見る世界がつまっている。私はそれを興味深いと思えたら楽しむことができる。 ゴスペルの場合はキリスト教(プロテスタント?)の教えに触れることができるし、聖書に出てくるモチーフ…
私は何かに没頭したり打ち込んだりした経験がない。 そこまで熱中できるものになかなか出会えなかっただけなのか、自分の性格なのか。 幼少期から2,3年おきに住む場所が変わる人生だったので、その都度アクセスできる習い事も変わり、環境的に1つの事を長く続けることができなかったからなのか。 言語も教育システムも度々変わるので、ベーシックな暮らしに順応することで精一杯だったからなのか。 とにかくいつも必死に過ごしていたような気がするものの、その頑張りの対象は自分が心から好きなものというわけではなかった。 高校を卒業するまでは目の前にある勉強をとりあえずこなし、 学生時代はそれまでの反動でダラダラすることを…
マンハッタン・ハーレムの教会で日曜日朝9時ごろから礼拝があり、物見遊山で何回か行ったことがある。礼服で無くても良いので派手目なオシャレをしてくるようにということで、慣れない赤いハイヒールと赤いツーピースをきて礼拝に参加した。観光客が参加しても礼儀正しくしていれば参加できる。小さな地元の子供たちも素敵なドレスや三つ揃いのスーツでやってくる。小さなジェントルマンは大人に物怖じすることもなく、レディーファーストで着席を勧めてくれる。神父様のスピーチはすこしづつ、だんだん熱を帯びていき、参加の人たちの合いの手のような掛け声も激しさを増してくる。スピーチのリズム感と韻を踏んで繰り出される言葉は、ラップミ…
視聴作品は… クラーク・シスターズ ~First Ladies Of Gospel~ (字幕版) 監督=クリスティーン・スワンソン クラーク・シスターズの別名は (1980) The Dynamic Clark Sisters (2017-Present) The Legendary Clark Sisters アメリカのゴスペルボーカルグループでゴスペルミュージシャン兼合唱ディレクターとして活躍する母を持つ姉妹である。今作は彼女たちの伝記とも言える映画だと言われている。 ★🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟 2020年・87分 Amazon prime videoより 現在prime会員…
Shout Of Soulというグループの話は前回のブログで書きましたが、 解散した時には、会社員になってちょうど半年ぐらいで、環境の変化もあったり、 そもそもどちらかと言うと、「歌い手」になりたいと言う思考が強く、歌の勉強のツールとして、ゴスペルがあったと言う感じだったので、レッスンもマンツーマンのレッスンに通っていたり、誰かと一緒に歌うと言うことから離れていた時期もありました。 ちょこっとだけ自分で曲を書いて、人前で歌ってた時期もありました。 コードとかもよくわからないし、今みたいに打ち込みのソフトとかもないので、スタジオでピアノでこういう和音だ、ってのを「ド・ミ・ソ」とかノートにメモって…
中之島組のお話は前回のブログに書きましたが、 本当にその出会いは、私の人生に大きな影響をもたらしてくれました。 中でも大きかったのは、先生たちのグループ「God's Child」のようなゴスペルグループを自分たちでもやりたい!と言って、私をメンバーとして選んでお声がけくださった方がいました。 それが「Shout Of Soul」という7人組のコーラスグループ。 今思えば、これがいわゆる「自分のバンドでの活動」に匹敵する感じの活動でした。 (コーラスグループなので、自分のグループでの活動ですね〜) 音楽経験がある人もいれば、私みたいに始めたばっかりで、とにかく歌うのが楽しいみたいなメンバーもいた…
「100人の人とゴスペルを歌いました!」なんてことを、 就職活動の時に言ってましたが・・・ すみません、私、嘘をついておりました。 数えてみたら70人ちょっと。 当時のプログラムもまだ持ってた(笑) 大阪は中之島公会堂で歌ったので、「中之島組」というあだ名が付きました。 先生がその当時「God's Chiled」というゴスペルグループをやっていて、我々が歌った後にゲストでライブをされてましたが、確か、その中の誰かが「中之島組」と名付けたかと。 20年前、小学生の男の子が一人参加してましたが・・・6年生ぐらいだったので、きっともうええおっさんになってるんやろなぁ(笑) さて、この70名、その後全…
「あぁ〜、もうこのままずっと歌っていたい!!」 そう、その時の「ずっと」が今、私が歌っているところへ続いています。 なんとも言えないワクワクした気持ちと、 何かに包まれている心地よさ(今思えば、多分みんなの声に包まれている心地よさだったんだろう)と、 私ってここにいてもいいんだという気持ちで、 テンションが上がったというか、もうとにかく楽しくて楽しくて、ずっと歌ってたい!! これが初めて人前で歌った、ゴスペルをいう音楽を体験した時の私です。 本当に、たった1枚のチラシを大学の事務室で見つけたことが始まりでした。 そのチラシが、こちら! ね、なんの変哲も無い普通のチラシでしょ?? 思い出が強すぎ…
こんにちは 「ペンテコステだからそれっぽい曲の歌詞の意味を考えてみよう!」と思いついて早一週間。それっぽい曲を思い出せず、思い出しても「タイトルを忘れた」というループにハマってました。 Don Moenという歌手のクリスマス・アルバムを聴いていたらいい曲を見つけました!「なぜ6月にクリスマスソング聞いているのか」ということはツッコまないで下さい 笑 www.youtube.com
こんにちは 久々に『歌詞の意味を考えてみた!』の更新。 palette-7.hatenablog.com と思ったら3日前更新してたわ。一日一日の時間が体感だとかなり長い…。一日って86,400秒しかないのになぁ…。 どうでもいい話は終わり。今回もHillSongの『What A Beautiful Name』の歌詞の意味を考えてみます! www.youtube.com よく聴くんですが、歌詞の意味を考えたこともない曲なので、今回考えてみます!! hillsong.com
Fujii Kaze Instagramより引用。おじい風。 藤井風は捨てる。 とにかく捨てる。 物や情報に溢れた現代。忙しい日常に追われながら本当に必要なものは一体何なのか?なーんて立ち止まって考える余裕なんてない。いや、時に頭をマヒさせ考えないようにすらしている。 それでも藤井風は手放す。 そして軽くなる。 何かを手に入れることで物的に満たされるよりも、手放して軽くなる事で満ちてゆく、溢れていくという逆説的なメッセージを発する藤井風について考えてゆきたい。 曲の成り立ち 楽曲について ヤッフルヤッフル♪ で、歌 そして歌詞 いかがだったろうか 曲の成り立ち 今作『満ちてゆく』は2024年3…
昨日は曇り時々雨。今朝は晴れ。 (本日早朝目撃の山並み) はじめに シンキング・アウト・ラウド事件(盗作疑惑裁判メモ) ブラード・ラインズ事件(同メモ) おわりに はじめに 1984年4月1日、父親から拳銃で射殺されて亡くなった「マーヴィン・ゲイ」(44歳)は、1970年代に活躍した米国のソウルミュージシャン(※ 1)であった。彼の後世への影響は計り知れなく、ヒットアップアーティストから模倣される等したそうである。 そんなこともあってか、リズムや曲想等に影響を受けたミュージシャンが数多くいたようである。 (※ 1) ソウルミュージックとは、「リズムアンドブルースを主体にゴスペル音楽やジャズなど…
The Black Crowes「The Southern Harmony and Musical Companion」 ▶ アルバムを一枚通しで聴いてみょうぜ シリーズ第2弾 ブラック・クロウズは、エアロ・スミスの前座としてツアー同行していたのだが、アメリカの「アポロシアターの観客」や日本のオタクやサブカルチャー人間は 「エアロ・スミスよりブラック・クロウズの方が好き」と、大阪で「ええか、絶対内緒やぞ。実は俺、巨人ファンなんや...」と勇気ある告白をするような、同胞サブシステム(家族構造療法)の隠れキリシタン系の災害ユートピア感覚を持っている。 佐野元春が「ダサいものはダサいと無邪気に、笑え…
宗教と芸術の関わり~宗教美術と音楽の表現宗教と芸術は古くから深い関わりを持ち、宗教美術や音楽は宗教の教えや感情を表現する重要な手段となってきました。本記事では、高校生にも分かりやすく宗教と芸術の関係について解説します。宗教美術と音楽がどのように宗教の教えや感情を表現しているのか、具体的な例や比喩法を使いながら説明していきます。宗教美術の表現力と役割宗教美術は宗教の教えや信仰を視覚的に表現する役割を果たしています。たとえば、キリスト教の聖画は、イエス・キリストや聖人たちの姿を描き、信仰の対象となっています。これは高校生たちにも身近な存在であるでしょう。その絵画が静かなチャペルや教会内に掲げられる…
内藤容子 チャペル・コンサート 9/10(日)午後1:30~3:00 入場無料 @境キリスト教会 内藤容子: 日本語ゴスペル・シンガーソングライターの第一人者。 発表されたオリジナル楽曲群は教会の枠を越えて広く愛されている。 2011年震災直後にリリースされた3rdアルバム「そして 生きよ」は 日本ゴスペル音楽界の金字塔と称されトップセールスを記録。 その後も作品をリリースし、 2022年 ”歌う信仰告白 第四章 時のしるし”をリリース。 常に成長するその音楽性は教会の枠を超えてファンを獲得している。
「第三の選択」はイギリスで制作されたTV番組です。このドキュメンタリー・ドラマが日本で放映された状況は内容に勝るとも劣らず異常でした。かつてフジテレビで深夜「スパイ大作戦」の再放送をやっていたのですが、突然その時間帯に何の予告もなくこのフィルムが放映されたのです。内容というのは、現在世界中の行方不明になっている科学者のリストを追ううち、あるビデオを入手したのですが、それを見るとそこには米国とソ連が共同で行った火星探査の模様が録画されていたのです。火星の空は青く、モグラのような生物が動いていました。ほどなく行方不明の科学者たちは人類の火星移住計画に組み入れられたということが判って来たのです。それ…
少し前になりますが、6月10日は「ソウル神様」の異名をとるアメリカのR&Bの歌手、レイ・チャールズが亡くなった日でした(2004年、73歳)。プレスリーはじめ多くのミュージシャンに影響を与え、ポール・マッカートニーは前々回紹介した「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」をレイ・チャールズ風に作り歌ったと言っています。 去る6月12日(月)の午前2時からのラジオ深夜便で彼の作品の特集がありました。そこで流れた「ホワッド・アイ・セイ」が新鮮に聞こえました。 「ホワッド・アイ・セイ」等、彼のヒット曲を私はこのCD「ヴェリー・ベスト・オブ・レイ・チャールズ」で聞いています。 「ホワッド・アイ・セ…
はじめに ソウルの帝王、オーティス・レディングは、当時最も影響力のあったミュージシャンの一人でした。彼の遺産は何十年にもわたって反響し、さまざまなジャンルの数え切れないほどのアーティストに影響を与えています。情熱的な語り口、感情的な歌詞の内容、力強いサウンドで知られるレディングは、サザンソウルミュージックの発展の中心人物であった。 生い立ちとキャリア 1941年9月9日、ジョージア州ドーソンで、オーティス・レイ・レディング・ジュニアは、6人兄弟の4番目として生まれました。2歳の時にジョージア州メーコンに引っ越した。メーコンでは、地元の教会でゴスペル音楽に親しむ。また、ラジオでリズム&ブルース、…
はじめに ブルースマンとは、米国の音楽・文化に深く根付いた人物で、ブルース・ミュージックを演奏・作曲・歌唱する人のことである。アフリカ系アメリカ人の男性を中心としたこのミュージシャンは、アメリカのポピュラー音楽の軌跡を形成し、ジャズ、ロック、ソウルなど様々なジャンルに多大な影響を及ぼしています。この分析では、ブルースマンの伝統の歴史、音楽的特徴、文化的影響、主要人物について掘り下げていきます。 はじめに I. ブルースマンのルーツ A. アフリカの起源 B. ワークソングとフィールドホラーズ C. スピリチュアルとゴスペル II. ブルースの音楽的特徴 A. 形態と構造 B. ブルース・スケー…
はじめに ケブ・モは、1951年10月3日にケビン・ルーズベルト・ムーアとして生まれたアメリカのブルース・ミュージシャン、シンガーソングライター、ギタリストである。40年以上のキャリアを持つKeb' Mo'は、R&B、ジャズ、ゴスペル、ロックなど様々なジャンルを取り入れ、世界中の聴衆と共鳴する独自のサウンドを作り出し、現代ブルース界のリーダー的存在としての地位を確立しています。 生い立ちと影響 カリフォルニア州ロサンゼルスで生まれたKeb' Mo'は、幼い頃から音楽の才能を育む家族のもとで育ちました。両親は共に地元の教会の聖歌隊に参加しており、彼らのゴスペル音楽への愛情は幼いケヴィンに大きな影…