特定の視点を元に情報を収集、選別し、一般に共有することを表すインターネット用語。
専門的な知識を持ち、展覧会を企画する職業「キュレーター(Curator)」から派生してできた言葉であり、キュレーションをする人を、「キュレーター」と呼ぶ。
膨大な情報の流布するインターネット時代に、「有益な情報だけを探す」ニーズが生まれたこと、また、個人で「情報をまとめたい」「情報を自分でまとめて他の人に見せたい」欲求が高まったことから広まった。
特定の分野における情報を求める個人同士のつながりを生むことから(個人→集団)、新しいマーケティング材料としても注目されている。
NAVERは、「NAVER まとめ」を「キュレーションプラットフォーム」と位置付けるなど、2010年のサービスリニューアル時期からキュレーションサービスであることを強調している(当初NAVER まとめは「みんなでお題に沿ったまとめを作るサービス」という位置付けだった)。キュレーターに対して「まとめインセンティブ」を支払うなど、キュレーションメディアの構築に積極的である。
ONETOPIは、2009年の開設当初から各テーマの担当者を「キュレーター」と呼んでいた。開設はNAVER まとめの方が先だが、キュレーターやキュレーションという言葉を使い始めたのはONETOPIの方が先である。発案者の松尾公也いわく「ギャラリーフェイクの藤田玲司っぽいイメージから」*1とのこと。
キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)