[英] CURLING
カーリングとは、氷上で行うスポーツのひとつ。発祥地はスコットランド。
4人一組の2チームが握りのついた丸い石(ストーン)を氷の上で投げて滑らせ、約37m離れたハウス(目標区域)に入れて得点を競うもの。ブルーム(箒(ほうき))で氷上を掃き、石の進路を変える。高度な戦略が必要なことから「氷上のチェス」とも言う。
2007年には女子世界選手権が青森で開催。
2010年バンクーバーオリンピックにはチーム青森が女子日本代表として出場。
基本用語
- ハウス - プレイの中心であるリング(円)。
- ドロー - ハウスの中にストーンを止めること。
- ガード - 味方の他のストーンを守るために置くストーン。状況によっては相手のストーンもガードに利用される。
- テイクアウト - ハウスの外に敵のストーンをはじき出すこと。
- スウィーピング - 投げられたストーンの進路上(前)をブラシで掃く行為。
チーム構成
1チームは4人のメンバーで構成されており、以下の通り、投げる順番によって、ポジション名が決まっている。
- リード(1、2投目)
- セカンド(3、4投目)
- サード(バイススキップ)(5、6投目)
- スキップ(7、8投目)
また、補欠選手1名の登録が認められており、これを
という。ただし、ローカルな大会や練習試合では、ほとんど必要とされない。
試合形式
- 4人1組の両チームが2投ずつ、合計16投のストーンを投げ、これを1エンドとする。
- 1エンド終了ごとに得点を計算し、いずれかのチームに得点が入る(もしくはいずれのチームにも得点が入らない*1)*2。
- 10エンド終了時点で各エンドの合計得点が多いほうが勝者となる。
- 10エンド終了時点で両チームの得点が同じ場合には、エキストラエンド(延長戦)を行い、1エンドごとに勝負がつくまで実施する。
- ゲームスタート時には、ジャンケンやコイントスなどにより、各チームのサードが1エンド目の先攻・後攻もしくはストーンの色を選ぶ権利を得ることができる。
- 2エンド目以降は、直近のエンドで得点を獲得した方が先攻となり、直近のエンドがブランク・エンドだった場合には、直近のエンドの先攻・後攻が引き継がれる。
- 各チームに攻撃するための持ち時間は73分間与えられており、持ち時間とは別に1分間のタイムアウトを2度取ることができる。さらに、その他に5エンド終了時に7分間の休憩がある。
- 試合が終了するまでに持ち時間を使い切ってしまうと、得点に関わらずそのチームは負けとなる。
得点
各エンドにおいて、以下の条件を満たすものが得点として計算される。
- ハウスの内側*3にあるストーンのみが得点の対象となりうる。
- 得点できるのは、ハウスの中心に最も近いストーンがあるチームだけ。
- 相手チームより中心に近いストーンすべてが得点になる。
その他のルール
- フリーガードゾーンルールとよばれ、各チームのリードが2投ずつ投げ終わるまで*4は、相手チームのリードがフリーガードゾーンに投げたストーンをテイクアウトすることができない。ただし、ウィックショット*5は可能である。
- スキップもしくはサードのみが、相手チームが投げたストーンをスウィーピングできるが、投げたストーンがティーライン*6を越えてからというルールがある。
関連商品
2006年11月10日にトリノオリンピックでのカーリングの試合を収録したDVDを発売。
2007年3月18日に「カーリングガールズ〜2010年バンクーバーへ、新生チーム青森の第一歩〜」を出版予定。
2007年3月23日にチーム青森に在籍していた小野寺歩選手による自伝本を出版予定。