異なる民族(人種)の男女の間に生まれた子ども「混血」、人々の交流が盛んになれば必ずといってよいほど現れてくるものでしょうが、日本では特に第二次世界大戦後に多く出生してきました。 これは占領軍として日本に進駐してきた主にアメリカの軍人たちと日本女性の間に子供が生まれたためです。 そして混血児問題というのもそこから始まりました。 本書著者の下地さんの母上もやはり沖縄で米軍人と沖縄女性の間に生まれました。 そのため著者もその混血という人々、それをめぐる社会といったものに強く関心を持ち大学でもその研究にあたり、この本は学位論文をもとに加筆して執筆したということです。(なお本書表紙の写真の女の子が著者の…