Edmond Hamilton (1904-1977)
アメリカ、ペンシルヴァニア生まれ。小説家。 夫人は作家・脚本家のリイ・ブラケット。
主な作品に、<キャプテン・フューチャー>シリーズ、<星間パトロール>シリーズ、『虚空の遺産』など。 スペースオペラ作家として有名で、「宇宙破壊者」の異名を持つ。 だが、「フェセンデンの宇宙」など短編において特に、ペーソス溢れる独特の作品を発表しており、凡百のスペースオペラ作家とは一線を画す存在といえる。
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もうあまり本を読まないけれど、今年読んだ中で一番良かったのは、エドモンド・ハミルトンの『フェッセンデンの宇宙』 セーラームーンに登場する天王はるか様が子どもの頃にお読みになったとのこと(セーラースターズ第2話のはず)、これは読まねばと思って読んだらすごく面白かった! 短編集で、文庫よりシリーズ奇想全集の方が収録話数が多いんだけど、こちらも絶版になっているからまた新しく出してほしい(Amazon等で買えますが) あんまり書くとネタバレになるからやめておくけれど、フェッセンデンの宇宙みたいにこの宇宙って誰かの掌の上で転がされているんじゃないかなってたまに思う こう書くと孫悟空みたいだけど マトリッ…
◆『二遊間の恋―大リーグ・ドレフュス事件』ピーター・レフコート メジャーリーグの二遊間で恋が芽生えるという話だが、ややゆったりした序盤から、後半の加速していく展開がお見事。やるせないユーモアが漂うも企画もの的な安易さはなく、ドレフュス事件と符合させながら人間模様が描かれる、よく練られた作品。 ◆『ルビーが詰まった脚』ジョーン・エイキン これまで知らなかったが、作者は既に多数の訳書のある1924年生まれの作家。 「葉っぱていっぱいの部屋」 冷たい親戚の家で暮らす孤独な少年。大きな屋敷をこっそり徘徊するうちに大木の生い茂る部屋に迷い込み、そこにいた小さな女の子に出会い仲良くなる。そしてある日ハリウ…
21世紀の文学世界SF全集11 エドモンド・ハミルトン時果つるところ マレイ・ラインスターオペレーション外宇宙 1979年4月30日再版発行早川書房1300円 「超原爆」の副作用によってミドルタウンは未来へ吹き飛ばされ、数百万年先の寒冷化した地球に取り残された。人類はすでに地球を捨てて銀河系に広がり、恒星連盟を作り上げていたが、その連盟からの宇宙船が到着し、市民たちを「適切な惑星」に移住させようとする。が、ミドルタウンの市民たちはこれに抵抗する。彼らは連盟の方針に対抗して「特殊な核反応により惑星を内部から暖め直す」方法によって地球を再び居住可能な場所として復活させる。ハミルトンのシリアスものの…
2023-10-26スター・ウォーズ(1977年、日本公開は1978年) https://dd3199.hatenablog.com/entry/2023/10/26/074625 にいただいた、テイルズ (id:MyStory)さん、 angelofthelordさんのコメントにおける会話です。 やっぱりスター・ウォーズだなあ。 みなさんの熱い思い、いっぱい聞かせていただきました。 テイルズ (id:MyStory) RON (id:DD3199) さん、こんばんはです。 満を持してのスター・ウォーズの記事ですね! すごい熱量の記事で火傷しそうです。 想いの強さがひしひしと伝わってきます! …
A long time ago in a galaxy far, far away.... 観終わった後の爽快感が半端なかったです。家に帰ってからも、ミレニアム・ファルコンとTIEファイターのチェイスシーンや、デススターに攻撃をしかけるXウィングの部隊のシーンがなんどもヘビロテされていました。 私にとって、スター・ウォーズのインパクトは、ストーリーよりも、ライトセーバーを使った戦闘シーンよりも、とにかく、この宇宙空間での戦闘シーン、それでした。 明らかに、これまで見てきた数々の映画、テレビドラマ、アニメとは一線を画す戦闘シーン。唯一、私の中で対抗馬としてあげられたのは、宇宙戦艦ヤマトの戦闘シー…
初めてこの小説を読んだときは衝撃を受けました。 すごく、アニメ的というか、なんと表現したらいいのか。 今でこそ、ライトノベルなんて言葉もありますが、当時(2008年)はそんなくくりは全く無かったですね。 この小説の前からも、矢野 徹氏著の新世界遊撃隊などにははまっていたりするのですが、基本的に地球の中での出来事なんですよね。 この頃すでに大好きだった、エドモンド・ハミルトン氏著のキャプテン・フューチャーや、エドワード・エルマー・スミス氏著のレンズマンのような、そんな壮大なスケールも感じさせてもらいました。 だいぶ話がそれてしまいましたが、とにかくこの作品を初めて読んだときには、そのテンポの良さ…
ふの付く某所より、『無敵鋼人ダイターン3』に寄せて。「>明るい軽口やギャグシーンはカバーにすぎず>主軸のテーマが激しく重いのよね不信と衝突の先にある和解のザンボットに対して明朗快活の裏で煮えたぎる真っ黒な憎悪たまらん」長丁場だった故に各話のブレが図らずも破嵐万丈というキャラクターの得体のしれなさを生んだ気も。物議を醸す最終話のラストシーンから連想するのは、ジャック・ヴァンスの「魔王子」シリーズ、その最終巻の最終段落。読んだのがだいぶ昔だからうろ覚えだけど、主人公カース・ガーセンが人生を賭けて挑んだ復讐劇を完遂した先、ほんの数行で主人公の生命力が霧散したような、「魔王子」シリーズ1巻の英題タイト…