オルポートとは、アメリカの心理学者で、人格心理学の発展に大きく貢献した人物です。1897年にインディアナ州で生まれ、ハーバード大学で心理学を学びました。卒業後はヨーロッパに留学し、ドイツの心理学者であるヴント、クレッチマー、ユングなどの研究に触れ、人格の統一性や独自性、能動性などを重視した人格理論を構築しました。 オルポートは、人格を「個人を構成する多様な側面の統合された全体」と定義しました。また、人格は「個人の固有の行動様式」であり、その人らしさの源泉であると主張しました。さらに、オルポートは、人格は生まれつきのものではなく、環境との相互作用によって形成されるものであるとしました。 オルポー…