Anatol Ugorski。ピアニスト。旧ソ連出身の1942年生まれ。ソヴィエト時代に西側の現代音楽をレパートリーに取り入れるなどを理由に活動を制限され、1990年にドイツへ亡命するまで全く無名で過ごしていた「遅れてきた天才」。経歴にあらわれるように特に現代音楽を得意としており、古典的な作品では「ロマンティックに旋律を歌わせない」というロシア系のピアニストとしては珍しいタイプの演奏家。
オリヴィエ・メシアン《鳥のカタログ》(asin:B00005FI0L)
東京の図書館から、3回シリーズで取り上げております、府中市立図書館のライブラリである、メシアンの「鳥のカタログ」。今回は最後の第3回目。3枚組の3枚目を取り上げます。 3枚目には、第7巻と、「ニワムシクイ」が収録されています。つまり、「鳥のカタログ」だけではない、ということになります。ですが、このカップリングは、意図してのものだと言えましょう。 本来、「鳥のカタログ」は第7巻の3曲までです。それに追加してニワムシクイを入れて、さて違和感があるかと言えば・・・全くないのです! それはピアニストがそう弾いているからでは?という考え方もあります。確かに、演奏するウゴルスキは素晴らしいピアノですが、そ…
東京の図書館から、3回シリーズで取り上げております、府中市立図書館のライブラリである、メシアンの鳥のカタログ、今回はその第2回目です。3枚組の2枚目となります。 メシアンの「鳥のカタログ」は、メシアンが作曲したピアノ独奏曲です。 ja.wikipedia.org enc.piano.or.jp 今回取り上げるのは、第4巻~第6巻の4曲。なのでピティナの説明は第1巻だけなのですが、全曲を説明しているのはピティナでは第1巻の頁だけなので、第1巻のを提示しています。 いずれにしても、単に鳥を表現したのではなく、風景の中にいる鳥を表現したものだと言えます。え?ウィキペディアと違うではないか!という人も…
東京の図書館から、今回から3回シリーズで、府中市立図書館のライブラリである、メシアンの「鳥のカタログ」を収録したアルバムをご紹介します。第1回目の今回はその1枚目です。 メシアンの「鳥のカタログ」は、1956~58年に作曲された、ピアノ独奏曲です。この時期、約10年に渡りメシアンは鳥をテーマにした曲を集中的に発表しています。 ja.wikipedia.org enc.piano.or.jp メシアンと言えば、フランスを代表する20世紀の音楽家で、特に「トゥランガリーラ交響曲」で有名です。この作品もいわば、20世紀音楽で流行った不協和音を多用した作品で、鳥あるいは鳥がいる風景を描いたものです。 …
アナトール・ウゴルスキ さん Anatol Ugorski ロシア出身のピアニスト。 1942年9月28日、生まれ。2023年9月5日、死去。 訃報 ピアニストのアナトール・ウゴルスキさん死去 亡命先で発見、再脚光:朝日新聞デジタル 50歳過ぎて国際デビュー、ピアニストのウゴルスキ氏死去…80歳 : 読売新聞
雨。 未明起床。 凡庸でいるということ。Stay foolish という言葉もあるが、わたしは「凡庸」の方が好きだ。現代人には才知がありすぎて、凡庸さが足りない。 NML で音楽を聴く。■ハイドンの弦楽四重奏曲第六十五番 Hob.III:80 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML、CD)。■ベートーヴェンの交響曲第七番 op.92 で、指揮はチャールズ・マッケラス、スコットランド室内管弦楽団(NML、CD)。驚愕、圧倒的な躍動感と新鮮さ。冒頭の序奏からワクワクが止まらないし、最後の白熱の高揚には感動させられる。こんなベートーヴェンは、聴いたことがない。■シューマンのピアノ三重奏曲第三番…
毎年、備忘録的に書き残しているものですが、2023年に亡くなった方々を、列記しておきます。中には、2023年に死去されていたことが分かった方々もいらっしゃいますが。あくまでも、個人的に少しでも心に引っかかった人を列挙しています。著名人でも含まれていない方はいますので、その点は悪しからず。いつもは年末に更新してきたのですが、今年は間に合わず、年を越してしまいました。もしも、万が一、期待して待っていた方が、万万が一いらっしゃったとしたら(くどい)、ごめんなさいでした。 2021年 9月21日、白鳥みづえさん、歌手、77歳。 2022年 1月18日、小田久郎(おだ・きゅうろう)さん、詩人/「思潮社」…
ラジオ クラシックの森Last update:12/28/2023 愛知県豊田市・みよし市で放送している、ラジオ音楽番組「クラシックの森」では、クラシック音楽に詳しいパーソナリティーの都築和子が企画・ご案内を致します。とても楽しい番組ですので、ぜひお聴き下さい。 (お気に入りに登録をお願いします。) 企画・構成・パーソナリティー 都築 和子 とよたクラシック音楽同好会幹事 豊田市民合唱団 前団長 ♪放送案内 ★ラジオ・ラブィート(RADIO-LOVEAT) (豊田・みよし)78.6Mhz 土曜日 午前7:00~8:00 日曜日 午前9:00~10:00(再放送) ♪放送予定 第1,159回 1…
祝日(文化の日)。晴。 NML で音楽を聴く。■シューベルトのピアノ五重奏曲 イ長調 D667 で、ピアノはジェイムズ・レヴァイン、他(NML)。いわゆる「ます」五重奏曲。安心して聴ける演奏。SCHUBERT/ TROUT QUINTETアーティスト:HAGEN QUARTETT/JAMES LEVINEDg Entree *cl*Amazon■ハイドンの弦楽四重奏曲第二十四番 Hob.III:36 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML)。Haydn:String Quartets:No.6/Sunアーティスト:Haydn,Prazak QuartetPraga Czech Rep.A…
晴。 NML で音楽を聴く。■ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第八番 op.59-2 で、演奏はベルチャ弦楽四重奏団(NML)。ベルチャQ にはベートーヴェン全集があるのだな。聴くのが楽しみ。Beethoven: Complete String Quaアーティスト:Beethoven, L. VanZig-zag TerritoiresAmazon■シューベルトの弦楽四重奏曲第十四番 D810 で、演奏はプラジャーク・クヮルテット(NML)。いわゆる「死と乙女」四重奏曲。重心の低い演奏だ。プラジャークQ は大衆的な人気があるわけではないが、40年以上のキャリアをもった大変な実力派カルテットである(…
晴。 昧爽起床。起きると夏の寝間着では肌寒いくらい。 この秋初めて長袖の部屋着を着た。 NML で音楽を聴く。■マーラーの交響曲第五番で、指揮はクラウディオ・アバド、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(NML)。現代的なマーラー演奏の到達点。マーラーというポストモダン音楽の頂点をモダニズムで演奏するとどうなるかという結果だと思う。すごすぎて誰も真似ができない。1993年のライブ録音。 ■モーツァルトのピアノ協奏曲第二十一番 K.467 で、ピアノはマリア・ジョアン・ピリス、指揮はクラウディオ・アバド、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(NML)。 老母をかかりつけ医のところまで送っていく。 ■…
曇。 NML で音楽を聴く。■アイヴズのヴァイオリン・ソナタ第一番で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーン、ピアノはヴァレンティーナ・リシッツァ(NML)。アイヴズ:ソナタ集アーティスト:ハーン(ヒラリー)ユニバーサル ミュージック クラシックAmazon 昼。 ■ベートーヴェンの六つのバガテル op.126 で、ピアノはアナトール・ウゴルスキ(NML)。巨大で美しい。ベートーヴェン:Pソナタ第32番アーティスト:ウゴルスキ(アナトール)ユニバーサル ミュージック クラシックAmazon■ベートーヴェンの「エリーゼのために」 WoO59、ロンド・ア・カプリッチョ「失われた小銭への怒り」 op.129…
日曜日。晴。 ドラッグストアとスーパー。ドラッグストアでは市のプレミアム付き商品券を使った。15,000円で30,000円分使えるってやつ。ありがたい。 外気32℃でまだまだ暑いが、湿気が減って過ごしやすくはなってきた。家の中だとエアコンなしでも随分と涼しい。 なぜか高いところで虫が鳴いている。上の方から聞こえてくる。木か、屋根か。 昼。 NML で音楽を聴く。■バッハの無伴奏チェロ組曲第四番 BWV1010 で、チェロはサユウン・ソルステインスドッティル(NML、MP3 DL)。■ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」で、ピアノはアナトール・ウゴルスキ(NML、CD)。すごい。 昼寝。「ひぐち」…
雨。 NML で音楽を聴く。■シェーンベルクのヴァイオリン協奏曲 op.36 で、ヴァイオリンはヒラリー・ハーン、指揮はエサ=ペッカ・サロネン、スウェーデン放送交響楽団(NML、CD)。聴き覚えのない曲だが、曲も演奏もすごい。いつか聴き返そう。■メシアンの「アーメンの幻想」で、ピアノはイヴォンヌ・ロリオ 、オリヴィエ・メシアン(NML、CD)。メシアンは長くてしんどいのでなかなか聴けていないのだが、聴かないといけないよなあ。皆んな、そう思ってるよね、って、そんなわけないか。メシアンや武満以外、いったい何を聴くべきっていうの? いや、独善的でごめん。■ベルクのピアノ・ソナタ op.1 で、ピアノ…