ジャンル問わず小説を書いている人のブロググループです
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隻狼が大変面白く、現在は3週目に差し替っている。詳しいゲーム内容は割愛するが、かなり大雑把な説明をするとソウルシリーズにステルス要素を追加した忍者アクションゲームである。 基本的なシステムはダークソウルと同じなのだが、鉤縄で高所に移動するアクションや忍殺(ステルスキル)で一撃必殺など、在りし日の天誅シリーズを彷彿とする場面が何度もあった。元々はアクワイアが制作していたシリーズなのだが、版権で一悶着…
駅舎を出ると、客引きが私の袖を引っ張った。 「お客さん、泊まるところはあるのかい?」 温泉街だというのに、降りたのは私ひとりで、それでいて客引きもその男だけであった。 「あんた、男の客引きかい?」 私はなんだか妙な気がして聞く。 「女はみんな出て行っちまった」 男はやけになったように云った。 「いったいどうしてさ」 私が男に訳を聞こうとすると、男はにやりと笑って「部屋で話しますぜ、お客さん」と云っ…
はいどうも、駄文書きです。 駄文書きだから駄文しか書けないのですが、駄文と対極にある小説のことを書こうと思います。 きっかけは ミステリーの書き方 作者: 日本推理作家協会 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2010/12 メディア: 単行本 購入: 15人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (29件) を見る こちらの↑レビュー。 とある方が、基礎を抑えた上で読むのならまあ良いが、こ…
プランタン出版から2月の12日にデビューしまして、もうじき一か月が経とうとしている。月日が過ぎるのは早いです。 自分の作品について、今まで一度も話していなかったので、デビュー作品で初記事にするのは記念としてもちょうどいいのかもしれない。 『八月三日』は実直な介護士一ノ瀬優と、重い記憶障害を抱えた青年白崎和人の物語。 ド頭、タイムスリップ先から始まるファンタジーです。 この時点で物語のあらすじはだい…
一節 哲夫は知った。自由業と謳い、街を転々とするその人生を、悔いも用いず、飄々と過ごすはずだった。以前は工場に勤務し、押し出されるトコロテンをひたすら眺めていた。茹でられる前のテングサと自身の心境を照らし合わせるほど、妙な心持ちになったこともあった。 工場内では数人の友達も出来た。人に可愛がられる愛嬌があった哲夫は、取り繕った会話を得意とした。 「哲夫ちゃん、おたおたしてらんないよ。納品、今日まで…
「いらっしゃいませ~!」 早起きが得意な人が来店する朝。来店と同時に吹き込んできた空気は気持ちの良い暖かさ。 よかった……今日もいつもと変わらず清々しい。 「おはようございます。今日は何になさいますか?」 私はいつもの奥の席に腰を下ろした白髪のおじいさんの元へと愛想よく駆け寄った。 「おはよう。じゃあ、いつもので」 おじいさんは顔のしわを伸ばしてにこやかに微笑んだ。 「はい。かしこまりました」 そ…
「暇だなぁ……」 頬杖をつきながら、平櫛優花が呟いた。彼女は小さな欠伸を一つして、それから上体を後ろに反らしながら伸びをした。座っていた木製の椅子がギシギシと音を立てて、ミディアムボブの髪が揺れた。 「私、コーヒー淹れますけど、店長も飲みますか?」椅子から立ち上がって、彼女は言った。 「ありがとう、貰うよ」作業していた手を止めて、僕は答えた。掛時計に目をやると、午後三時を少し過ぎたところだった。 …
いやだ、という言うことさえ、ずっと忘れていた。そんなふうに言う選択肢はなかったから。 一度拒否したら、それで終わってしまうと思っていた。私にはなんの価値もない、ただその体に喜んでくれているのなら、それでどうにか引き留めて置こうと思っていた。 続きは下記リンクからどうぞ。mianohara.goat.me
youtu.be 僕の家系はエリート一家だった。 皆、有名大学に進学し大手企業に就職している。その中で僕だけ落ちこぼれだった。 小さい頃から勉強が嫌いで成績も悪かった。ギリギリ大学には進学できたが、そこそこのレベルで僕の家系には似合わない大学だった。 大学受験が終わり、高3の春休み親戚中が集まるホームパーティが行われた。 親戚には僕と同い年の女の子がいた。その子はやっぱり有名大学に進学した。親戚中…