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opera

(ウェブ)
おぺら

ノルウェーのOpera Software ASAが開発しているWebブラウザ。

特長

描画エンジン

バージョン12まではIE、Mozilla(NN/Firefox/Camino)とは異なる独自エンジンPrestoを実装していたが、バージョン15以降はGoogle Chromeと同じWebkit/Blinkエンジンを採用している。エンジンの変更によって、旧エンジンで大きな問題であった特定のサイトが意図通りに表示されない、サイトコンパチビリティ問題の大半が解消した。

旧エンジン時代は、動作が軽快で、特に「戻る・進む」でのページ再描写が驚異的に速かったが、現在はGoogle Chromeと同等である。現在開発中のバージョン22では、タブのハイバーネーションや起動時にアクティブなタブだけを読み込む独自オプションが実装され、Google Chromeとの差別化を模索している。

マウスジェスチャー

『「マウス右を押しながら左」で戻る、「左を押しながら右」で進む』など、独特の洗練されたマウスジェスチャー体系を持っており、その使い勝手のよさにひかれて使い続けているユーザも多い。

メール

旧バージョンでは本体に統合されていたOpera Mail(M2)と呼ばれるメールクライアントは現在Opera本体とは切り離され、別に提供されている。メールクライアントで使用されている描画エンジンは旧版と同様Prestoである。

その他

他にも、ブックマークへのコメント付与、ユーザー指定CSS切り替え(自分で用意したCSSにボタンひとつで切り替える機能)、スキンを用いた外観の変更、ツールバーやボタンの配置といった細かいオプション機能が充実していることも魅力であったが、豊富すぎるオプションゆえに不具合も多かった。そのため現行バージョンではカスタマイズ出来る範囲は最小限に抑えられ、インターフェースも非常に簡素化されている。

欠点

簡素化されたインターフェース、限られたカスタマイズに不満を持つ旧来のユーザが多い。ブックマークはスピードダイヤルやブックマークバーで利用できるが、ヘビーユーザには不満を漏らす者が多い。

拡張機能

エンジンが共通のGoogle Chrome用拡張機能の多くがそのまま利用できる他、Opera専用拡張機能も多く提供されている。

モバイルバージョン

Opera Mobile

  • デスクトップ版のレンダリングエンジンを移植した、ネイティブで動作するフルブラウザ。Opera Mini同様のデータ圧縮機能Opera Turboを搭載するため、従来のOpera MobileとOpera Miniは統合されたとも言える。
    • Android用など

Opera Mini

  • サーバでデータを圧縮し、端末側で描画するブラウザ。
    • iOS、Android、J2MEなど

Opera Coast

  • iOSのタッチパネル、フリップに最適化された新しいインターフェースが特徴のブラウザ。
    • iPhone、iPad

Opera の普及率

W3Schoolsブラウザ分析によると、2008年1月現在でのOpera人口は全体の1.4%である。

日本での商業的展開

2004年5月14日[京セラのPHS、AH-K3001V(通称京ぽん)にOperaが初めて搭載され、携帯電話上でPC上と変わらぬ表示ができるということで話題を呼んだ。
また、同年10月14日にauの携帯電話、W21CAにOperaが搭載*1された。現在、auのほとんどの携帯電話にOperaベースのPCサイトビューアーが搭載されている。
2006年2月15日、ニンテンドーDSにOperaベースのブラウザである「ニンテンドーDSブラウザー」が提供されることが発表*2された。のちに登場したニンテンドーDSiにもインターネット経由で提供されている(ニンテンドーDSiブラウザー)。
続いて2007年4月12日より、任天堂のゲーム機、WiiにOperaブラウザを搭載したインターネットチャンネルの配信が開始された。

CEOが大西洋を横断!?

英語版バージョン8正式版リリース時に、Opera社CEOのJon S. von Tetzchner氏(当時)は「4日間で100万ダウンロードを達成したら、大西洋を泳いで渡って見せよう」と豪語した(2005年4月21日)。同年4月25日、ダウンロード数が105万に到達したため、彼は公約を果たすために大西洋に飛び込んだ。しかしながら、随伴していた宣伝部員のボート破損という事故によって随伴員が溺れたため、彼は息も絶え絶えの宣伝部員を抱えてノルウェーに戻る羽目になった、とOpera社は発表している(2005年4月26日)。

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